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鍼灸整骨院

2024年12月18日

鍼灸院の集客とは?低価格でできる方法や注意すべき法律を解説

鍼灸院集客

【本記事の監修者】
岩井 隆浩(麻布十番ループル治療院 創業者)
はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師

鍼灸院を開業した際、どうやって患者さんを増やそうかと集客を意識するのは自然なことです。多くの先生方が集客に注力し、経営を安定させるために工夫を凝らしていることでしょう。
集客は収益に直結する、経営の生命線ともいえる重要な要素です。そのため、限られたリソースの中で全力を注ぎたいと考える方も少なくありません。しかし、時代とともに集客の手法は変化しており、対応に悩む方や、コストを抑えながら実践できる無料の方法を探している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、鍼灸院の集客に役立つ効果的な方法を厳選して9つご紹介します。さらに、集客を成功させるためのポイントや、よくある失敗例、注意すべき点についても詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、集客のヒントを掴んでください。

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鍼灸院の集客でよくある失敗とは

失敗

効果的な集客方法を取り入れない限り、どれだけ努力を重ねても思うような成果を得ることは難しいものです。そこで今回は、鍼灸院において頻繁に見られる集客の失敗例について詳しく解説いたします。

自院の強みや魅力をうまく伝えられていない

自院の強みや魅力をうまく伝えられないことは、鍼灸院の集客における代表的な失敗例の一つです。例えば、ホームページのトップページに「根本改善」といったフレーズを掲げていることがよくありますが、この表現だけではどの症状に特化しているのか、どの患者層に対して強みを発揮できるのかが不明瞭で、結果的に患者にその魅力が伝わりません。また、他の整体院と何が違うのか、なぜ自院で「根本改善」が可能なのかが伝わらなければ、来院につながることはありません。
多くの競合がひしめく中で、ありきたりなアピールでは顧客の関心を引くことはできません。重要なのは、まず自院の独自の強みを明確にし、それを他院と差別化できる形で魅力的に伝えることです。顧客にとって価値のある情報として自院の特色を際立たせる工夫をすることが、集客成功への第一歩となります。

SNSやWebサイトを活用できていない

SNSやWebサイトを活用して自院の情報を発信していない鍼灸院は、集客において大きな壁に直面します。認知を得る努力を怠れば、患者との接点を増やす機会を失い、結果として集客に失敗する可能性が高くなります。
現在では、SNSは無料でアカウントを開設でき、Webサイトもホームページ作成ツールを使えば簡単に自作することが可能です。また、ポータルサイトに自院の情報を登録することも無料で行える場合が多く、これらの手段を使わない手はありません。デザインに凝りすぎる必要はなく、情報が明確で充実していればシンプルな内容でも十分に効果を発揮します。
これらのツールを活用して自院の情報を積極的に公開することで、多くの潜在的な患者の目に留まり、自院の存在を広く認知してもらえます。しかし、パソコン操作に不慣れであったり、登録作業を面倒に感じて手を付けない場合、これらの効果的な手法を活用できずに機会を逃してしまうケースも少なくありません。現代において情報発信を行わないことは、競争の中で大きな不利を生むと言えるでしょう。

→鍼灸院で効果的なSNSの活用法について詳しくはこちら

鍼灸院の集客を成功させるポイント

予約管理システムを選ぶポイント

鍼灸院の集客を成功に導くためには、以下のポイントをしっかり押さえた戦略的なアプローチを実践することが効果的です。

新規顧客の開拓とリピートは分けて考える

新規顧客の開拓とリピーターの確保は、一見どちらも同じ「患者様」を対象としているように見えますが、それぞれの目的や手法が異なるため、別々に戦略を立てる必要があります。
たとえば、新規顧客を獲得するためには、ホームページのデザインや文章に工夫を凝らし、興味を引きつける内容を作成することが効果的です。さらに、オフラインでの地域密着型のコミュニケーションも、院の信頼構築や知名度向上に欠かせない要素となります。
一方、リピーターの確保では、ホームページを利用する機会は減少しがちです。リピーターは、SNSやブログを通じた日々の情報発信、またはLINEでの特典情報の配信などを重視する傾向があります。これらのツールを活用することで、患者様に院の活動を継続的に知ってもらうことができ、来院していない期間でも関心を保つ手助けとなります。さらに、院の取り組みや情報が患者様の紹介を誘発することにもつながります。
このように、誰を対象に、どのような目的で集客を行うのかを明確にすることで、より効果的かつ的確なアプローチが可能となり、最終的に成果の向上へとつながります。

自分の治療院の強みを何にするか決める

自院の強みを明確に定めることは、集客成功への第一歩であり、競争の激しい治療院業界で経営を安定させる鍵となります。他院との差別化を図ることは不可欠であり、そのためには、自院独自の魅力や特徴をしっかりと打ち出す必要があります。
特に重要なのは、他院と似通った強みをアピールしないことです。たとえば、「夜10時まで営業」という特徴を強みとして掲げた場合、近隣に同じ営業時間の院が存在していれば、競争優位性は失われます。また、「腰痛専門」を打ち出しても、同様の特化型院が近隣にあれば、差別化にはつながりません。
こうした状況を避けるため、自院の強みを決める際には、必ず近隣の治療院のリサーチを行い、競合の特徴や提供サービスを把握することが大切です。そのうえで、自分がすでに持っているスキルやリソースを活かし、無理のない範囲で独自の強みを形成しましょう。このプロセスを丁寧に進めることで、効果的な集客を実現できる土台が築かれます。

ターゲット層を決めておく

集客を成功に導くためには、事前にターゲット層を明確に設定することが重要なポイントです。もちろん、「できるだけ幅広い層に来院してほしい」という願い自体は自然なことですが、具体的な成果を上げるには、ターゲットを可能な限り絞り込むことが効果的です。これにより、何に重点を置いて施策を展開すべきかが明確になります。
ターゲット層によってアプローチ方法やPR内容が大きく異なるため、絞り込みは成果を上げるうえで欠かせません。たとえば、若中年層の女性をターゲットにする場合、骨盤矯正や姿勢矯正、冷え性改善といったメニューを積極的にアピールすると効果が期待できます。一方で、高齢者を対象にする場合には、腰痛や膝痛の改善に特化したメニューをPRする方が適切です。
このように、ターゲット層ごとに興味を引くメニューが異なるため、あれもこれもと一度に幅広い層へアピールしようとすると、結果的に誰の心にも響かないという状況に陥る可能性があります。これは非常によく見られる失敗例の一つです。自院の施策がこうした曖昧な方向性になっていないか、常に注意を払うことが大切です。明確なターゲット設定が集客成功の鍵となります。

【2024年最新版】鍼灸院におすすめの集客方法

ポイント

それでは、ここからは実際に鍼灸院の集客に役立つおすすめの方法を厳選してご紹介いたします。これらの手法を活用することで、新規顧客の獲得はもちろん、既存顧客との関係強化にもつながります。それぞれの方法には特徴があり、ターゲット層や地域性、院の強みに応じた適切な選択が効果を最大化する鍵となります。ぜひ参考にして、実践に役立ててください。

オフライン集客

オフライン集客とは、インターネットを利用しない、いわゆる「従来型」の集客手法を指します。この方法は、長年にわたり多くの業界で活用されてきた実績のある手段であり、依然として高い効果を発揮しています特に、以下に挙げる方法は、オフライン集客の中でも定番とされ、現在でも多くの鍼灸院で有効とされています。

チラシ・ポスティング

チラシは、特に高齢者層に対して今なお強力なPR手段であり、その効果は非常に高いです。この手法を軽視すると、特にオンライン集客が強くない場合には、集客に失敗する可能性が高まります従来、チラシを作成するためには業者に依頼する必要があり、制作費用がかかることが一般的でしたが、現在ではCanvaなどの無料で利用できるチラシ作成ツールが登場しており、初心者でもプロフェッショナルなデザインのチラシを作成することができます。また、ポスティングについても、近隣エリアであれば自分で配布することで費用を大幅に削減でき、ほとんどコストをかけずに集客活動を行うことが可能です。さらに、地域におけるコミュニティや特性を事前にリサーチし、それに合わせたターゲティングを行うことで、集客効果を一層高めることができます。

→鍼灸院で効果的なチラシの作成方法について詳しくはこちら

看板・店頭ボード設置

看板や店頭ボードの設置は、非常に効果的な集客手段のひとつです。特に、毎日同じ道を通る人々にとっては、店舗の看板は目にする機会が多く、認知されていることで、必要なタイミングに思い出してもらえる可能性が高まりますその結果、来院につながることが期待できるのです。確かに、大きな看板を制作すると多額の費用がかかりますが、例えばブラックボードやホワイトボードを活用し、日替わりでアピールポイントを記載して設置する方法なら、即日からでも実施可能で、コストも抑えることができます。また、店頭ボードは人通りの多い場所に配置することで、通行人の目に留まりやすく、その効果は意外に高いため、集客を目的とした活用に非常に適しています。

→鍼灸院の看板で外観をオシャレに見せるコツについて詳しくはこちら

紹介カード

紹介カードは、美容室などで広く利用されている集客手法であり、鍼灸院でも非常に効果的に活用できます。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要なポイントがあります。
まず第一に、紹介カードを渡す顧客の満足度が高くなければ、紹介カードを第三者に渡してもらうこと自体が難しくなります。顧客がサービスに対して満足していなければ、紹介する意欲は湧きません。そのため、満足度を高めるための施術の質はもちろん重要ですが、紹介者に対しても何らかの特典やインセンティブを提供することで、紹介するメリットを感じてもらうことが必要です。
このような仕組みを導入することで、
紹介カードを通じてスムーズに新規顧客の獲得が進み、集客効果を高めることができます。

DM・ハガキ

DMやハガキは、リピート顧客の獲得に非常に効果的な手段です。実際に、しばらく鍼灸院に足を運ばなくなった顧客の多くは、「特に理由はない」という場合がほとんどです。
つまり、鍼灸院に対する嫌悪感が原因ではなく、単にこちらからのアプローチがなかったために足が遠のいているだけなのです。そのため、適切なタイミングでのアクションを起こすことで、再び来院に繋がる可能性は十分にあります。
しかし、注意すべきは、ハガキやDMの送付を嫌う顧客も一定数存在するということです。そうした顧客に配慮するためにも、初回来院時や問診票の際に、ハガキの送付に関する希望を事前に確認しておくことをお勧めします。この小さな気配りが、より良い顧客関係を築く鍵となります。

オンライン集客

オンライン集客とは、インターネットを活用して行う集客手法のことで、パソコンやスマートフォンの普及に伴い、現代においては主流の集客方法となっています。デジタルツールの進化により、より多くの顧客にリーチできる機会が増え、鍼灸院においても非常に効果的な集客手段となります。特に、以下に紹介するオンライン集客方法は、鍼灸院でも高い効果が期待できる手段として注目されています。

ホームページ制作

自院のホームページを制作することで、院の特徴や強みを効果的にPRでき、より多くの人々にその魅力を伝えることが可能となります。かつてはホームページ制作に数百万円の費用が掛かることが一般的でしたが、近年では業者に依頼する場合でも、数十万円程度のコストで制作を依頼できるようになっています。さらに、費用をできるだけ抑えたい場合には、自分自身でホームページを作成するという選択肢もあります。例えば、WordPressを利用すれば、無料で高機能なホームページを立ち上げることができます。デザインに過度にこだわる必要はなく、むしろ重要なのは、伝えたい情報を整理し、必要な内容を分かりやすく掲載することです。

Googleビジネスプロフィール登録

Googleビジネスプロフィールに登録することで、自院の情報を無料でGoogle上に掲載でき、地域の潜在的な患者様に対して効果的にアプローチすることが可能になります。さらに、ビジネスプロフィールを詳細に充実させ、適切なキーワードを活用して運用を行うことで、「MEO(マップエンジン最適化)」に強くなり、例えば「〇〇市 鍼灸院」などの検索ワードで自院が上位に表示されるようになります。この結果、大きな集客効果を見込むことができます。実際、多くの方が院を探す際に、場所を基準に検索を行います。特に、地図を使ってアクセスしやすい場所を選ぶ傾向が強いため、Googleマップでの対策は非常に重要です。

→鍼灸院の集客に必要なMEO対策について詳しくはこちら

WEB広告

WEB広告とは、インターネットを通じて自院の広告を掲載し、集客を図る手法を指します。WEB広告にはいくつかの種類があり、代表的なものとして、Googleで検索を行った際に検索結果の上位に表示される「リスティング広告」、ユーザーの検索に合わせてWEBページのサイドバーなどにバナー(画像)で表示される「ディスプレイ広告」、そしてSNS上に表示される「SNS広告」などがあります。これらすべての広告は、クリックされた時点で費用が発生する「クリック課金型」のシステムを採用しています。
WEB広告は、鍼灸院に対して関心を抱いている見込み顧客層に直接アプローチできるため、高い集客効果を期待できます。しかし、広告費用は数万円から数十万円に達することもあり、予算に見合った効果を得るためには、広告費用と目標売上を慎重に照らし合わせることが非常に重要です。
また、1人の新規顧客を獲得するためにどれくらいのコストがかかるのかを把握することも大切です。さらに、その新規顧客がどの程度の期間、継続的に通院するのかを予測することで、広告費の適正額を見極め、効率的な投資が可能となります。このようなデータをもとに、WEB広告の効果を最大化するための戦略を立てることができます。

SNS運用(公式LINE・Instagram・FaceBook)

SNS運用は、オンライン集客の中でも非常に効果的な手法の一つです。SNS運用とは、公式LINEやInstagram、Facebook、X(旧Twitter)などの各種ツールを活用して、自院の魅力を発信したり、お得なキャンペーン情報や最新のお知らせを公開することにより、顧客の関心を引き、集客を促進する活動を指します。それぞれのSNSには異なる特性があり、目的に応じて使い分けることが集客の成功に繋がります
まず、公式LINEは、リピーターや既存顧客との密なコミュニケーションを取るために最適なツールです。LINEはメッセージの開封率が非常に高いため、特別なキャンペーン情報や個別対応を行いたい場合に有効です。また、予約や問い合わせの手段としても使われ、顧客との直接的なつながりを深めることができます。
次に、Instagramは、ビジュアルコンテンツが強みのSNSです。自院の施術風景やスタッフの紹介、患者様のビフォーアフターを投稿することで、視覚的に訴えることができます。また、ストーリーズやリール機能を活用することで、日々の情報やキャンペーンを手軽に発信でき、エンゲージメントを高めやすいという特徴もあります。特に、若年層やビジュアル重視の層にアプローチしたい場合に有効です。
Facebookは、地域密着型で長期的な信頼関係を築くために適しています。親しみやすい内容を投稿したり、地域のイベントや活動に関する情報をシェアすることで、地元の顧客層をターゲットにした集客が可能です。また、フォローしている顧客が友達にシェアしやすいため、口コミ効果も期待できます。
X(旧Twitter)は、情報を瞬時に拡散できる特性があります。短い投稿で最新情報を発信しやすく、施術の空き状況や即時性のあるキャンペーン情報を提供するのに適しています。また、ユーザーとの双方向のコミュニケーションが促進されるため、反応を見ながら適切なタイミングで情報を発信することができます。
これらのSNSツールは、すべて無料で使用できることが多いため、コストをかけずに集客を行うことが可能です。しかし、あまりにも多くのSNSを運用しすぎると、それぞれの更新が中途半端になりがちです。こうした状況は、閲覧者に対して不安や不信感を抱かせる原因となり、結果的に集客効果を低下させるリスクを招きます。
そのため、SNS運用においては、あれもこれもと多くのツールに手を出すのではなく、目的に応じていくつかのツールに絞り込んで、定期的かつ計画的に情報を更新し続けることが重要です。限られたツールに集中して、各ツールの特性を最大限に活用することで、より効果的な集客を実現することができます。

ホットペッパービューティー

ホットペッパービューティーは、ポータルサイト上に自院の情報を公開することで、効果的な集客が期待できる優れたツールです。特に若年層を中心に、鍼灸院や美容院などの施設をホットペッパービューティーで探す傾向が強く、このプラットフォームに掲載することで、短期間で顧客を引き寄せることが可能です。
また、即日予約を希望する顧客にとって、空き枠をリアルタイムで確認できる点が非常に便利であり、このようなニーズに応えるために、当日予約を積極的に受け付けている院も多く見受けられます。特に当日の空きがある場合、予約枠を設定することで院の稼働率を効率的に向上させることができます。
ただし、ホットペッパービューティーの掲載には費用がかかり、最も安価なプランでも月額4万円以上の費用が発生します。このため、予算や目標売上を十分に考慮し、慎重に導入の検討をしてください。

鍼灸院の集客で注意するべき点

ポイント 注意点

鍼灸院の集客においては、いくつかの重要な注意点があります。特に、以下の点については事前に十分に理解しておくことが必要です。もし適切に対処しない場合、最悪の場合、行政からの指導や警告が入る可能性もありますので、細心の注意を払うことが求められます。

鍼灸院に関する広告規制

鍼灸院の広告には、医療広告ガイドラインに基づく厳格な規制が設けられています。この規制の主な目的は、患者に誤解を与えないようにすることです。例えば、「大幅に改善します!」といった症状の改善を断言するような表現や、「肥満改善」や「老化防止」などの効果・効能を謳う表現は、いずれも禁止されています。
ガイドラインに違反した広告を作成した場合、行政からの指導や罰則が科せられる可能性があるため、集客活動を行う際には、これらの規制を十分に理解し、ガイドラインに従った広告制作を心掛けることが極めて重要です。

鍼灸院に関係する広告NG集

鍼灸院に関する広告規制は細かく設けられています。実際に、鍼灸院に関係する広告のNG集をご覧ください。

医療行為とみなされる表現

鍼灸では誤解される表現は禁止されています。特に以下の表現は知らずに使用しやすいためご注意ください。

  • 治療
  • 全身を診る
  • 診断

「診る」という表現は基本的に医師の医療行為を連想させるものであるため使用を控えたほうが良さそうです。あくまでも鍼灸院である認識を忘れずに慎重な表現を心掛けることをおすすめします。

誇大広告

近年、誇大広告は厳格に取り締まられており、広告規制の中でも特に重要な項目となっています。特に以下のような表現には十分に注意が必要です。

  • 改善率100%
  • どんな症状でも改善します!
  • 地域No.1の実績

これらの表現は、いずれも客観的な証拠がないにもかかわらず、自院を過度に優良に見せかけるための誤解を招く内容です。そのため、こうした表現は広告で使用することが禁止されています。

品位を損ねる広告

鍼灸院は高い倫理基準を持ち、患者に信頼される存在であることが求められます。そのため、品位を損なうような表現は避けなければなりません。しかし、品位を損ねる表現の具体的な基準は明確に定められていないため、あくまでも倫理的な範囲を守りながら行動することが重要です。
例えば、「老若男女問わず、どんな方でも絶対に改善させます!」といった表現は、科学的根拠に基づかない過度な誇張にあたります。このような表現は、患者に誤った期待を抱かせ、信頼性を損なう恐れがあるため、品位を欠いた広告と見なされる可能性が高いです。

出身校や実績・経歴の掲載

鍼灸院の広告においては、出身校や実績、経歴などの掲載に関しても厳格な規制があります。例えば、「5万人を超える腰痛施術の実績」など、具体的な数字を示す表現は、実際にその実績を証明する根拠がない場合が多く、患者に過度な期待を抱かせる原因となるため、適切ではありません。

さらに、出身校の掲載も慎重に取り扱うべきです。出身校を広告に記載することは、患者がその情報を過度に重視し、誤った比較に基づいて鍼灸院を選んでしまうリスクを生む可能性があるため、避けることが望ましいです。このような表現は、広告内容が患者に与える印象に大きな影響を与えるため、慎重に考慮することが求められます。

広告における適正な情報表示

鍼灸院の広告における適正な情報表示は医療広告ガイドラインにより以下のように定められています。

① 鍼灸師、マッサージ師である旨

② 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項

③ 施術日又は施術時間

④ 業務の種類(あん摩、マッサージ、指圧、はり、きゅう) 

⑤ 医療保険療養費支給申請ができる旨

全てが保険適用と誤解を招くような表現は行わない。

鍼灸 : 医師の同意が必要な旨を記載

マッサージ : 医師の同意が必要な旨を記載

⑥ 予約に基づく施術の実施

⑦ 休日又は夜間における施術の実施

⑧ 出張による施術の実施

⑨ 駐車設備に関する事項

まとめ

鍼灸院の集客方法について、いくつかの重要なポイントをご紹介しました。現代社会では、数多くの集客手法が存在していますが、その中で最も重要なのは、どの方法に特化し、どの戦略に力を注ぐかということです。効果的な集客を実現するためには、自院の強みやターゲット層を的確に把握し、その特性に最適な戦略を選び取ることが極めて重要です。
初めから完璧な集客方法を見つけることは非常に難しく、試行錯誤の中で失敗を経験することも避けられません。しかし、そのような試練を乗り越え、集客活動を繰り返し行い、改善を重ねていくことで、自院にとって最も効果的な集客手法を確立することは十分に可能です。他院の成功事例を参考にすることも大切ですが、真似をするだけではなく、自院独自の強みを生かしながら、オリジナリティあふれる方法を模索することが不可欠です。簡単に答えが見つかるわけではありませんが、このプロセスを経ることで、安定した経営基盤を築くことができるでしょう。あなた自身にとって最も適した集客方法を見つけ出し、着実に実践していくことが、成功への鍵となります。

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監修者プロフィール

岩井 隆浩
大学卒業後、東京医療専門学校に進学。鍼灸マッサージ師、柔道整復師の国家資格を取得。整骨院や整形外科などの医療機関にて臨床現場を経験し、その後カナダ・トロントへ留学。現地治療院にて臨床を経験し、帰国後、麻布十番に治療院を開業。