治療院(鍼灸院、整体院、整骨院、接骨院)の看板を検討したとき、「どんな種類がいい?」「どうやってデザインや制作を依頼すればいい?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
看板はお店の認知度を上げ、集客を増やすためにも重要な要素の一つです。
本記事では、治療院(鍼灸院、整体院、整骨院、接骨院)の看板デザインで外観をおしゃれに見せるコツや、看板の種類、納品までのステップを解説。
せっかく看板を制作するなら、最適なデザインで費用対効果を高めていきましょう。
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【監修者】
岩井 隆浩(麻布十番ループル治療院 創業者)
はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師
齋木 拓 (麻布十番ループル治療院)
はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
目次
治療院の看板デザインで外観をおしゃれに見せるコツ
治療院の看板は店舗の顔と言っても過言ではありません。
おしゃれで目を引く看板をデザインするためのコツを4つ見ていきましょう。
わかりやすいロゴマークを作成する
ロゴマークは記憶に残りやすいので、独自性のあるわかりやすいデザインのロゴマークを作成すると認知度アップが期待できます。
たとえばキャラクターのロゴマークは目に付きやすく親しみやすい印象を与えます。
木や葉などの植物のイラストを取り入れると、清潔感やおしゃれな印象をアピールできるでしょう。
ただし目立つことを重視して、派手な配色や奇抜なデザインにするのはおすすめできません。
鍼灸院、整体院、整骨院、接骨院が目指すイメージや施術、サービスにマッチするデザインを検討しましょう。
自分で理想のロゴが作成できるツールを使用したり、クラウドソーシングサイトを活用したりするとデザインのコストを抑えられます。
ターゲットを設定する
看板をデザインするときは認知度だけにこだわるのではなく、設定したターゲット層にアプローチできるデザインにするのがおすすめです。
すべての層にアプローチする看板デザインでは、自院のコンセプトや魅力がうまく伝わらず、集客につながらない可能性があります。
次の項目を明確にし、ターゲット層のイメージを具体化すると、看板デザインの配色やイメージを決めやすくなるでしょう。
-
- 年齢や性別
- 家族構成
- 職業
- ライフスタイル
- 抱えている悩み
ターゲット層の深掘りは、マーケティング活動にも役立つので、丁寧に行ってみてください。
看板のデザインは、治療院のブランディングと一貫性を持つようにすると良いでしょう。
色使いや情報量に気を付ける
色使いや情報量は看板のイメージを決定づける重要な要素の一つです。
「色彩心理学」では色で人の行動や心理が分析できると言われており、色で人の心理をある程度コントロールすることもできます。
たとえば白は清潔感や潔白なイメージ、緑は自然や癒しのイメージを与えると言われています。
このように、理想的なイメージやコンセプトに合わせて色を選ぶことで、看板を見る人に自院の印象を正確に伝えられるでしょう。
また、看板の情報量も気をつけたいポイントです。
自院の魅力やサービスをPRしたいがために看板に情報を詰め込みすぎてしまうと、かえって「信頼性がない」「安っぽい」などのマイナスイメージにつながる可能性があります。
看板に入れる情報の質や量は、デザインとのバランスを考慮して決めてみてください。
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鍼灸院、整骨院、接骨院、マッサージ院の看板規制とは
看板に表示できる内容は、柔道整復師法における広告制限や、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師などに関わる法律でそれぞれ規制されています。
法律違反が認められると罰金や懲役などのペナルティを受けるケースもあるので、十分に注意して看板デザインを作成してください。
看板規制において、店舗名、電話番号、所在地、営業時間、定休日などの情報は記載できる項目です。
反対に看板に記載できない項目は次のとおりです。
-
- 効果効能に関すること
- 症状名
- 保険や補助に関する項目(各種保険や労災など)
近年は広告規制に伴う摘発も増加傾向ですので注意が必要です。
鍼灸院、整骨院、接骨院の看板の種類
鍼灸院、整体院、整骨院、接骨院の看板とひとくちに言ってもさまざまな種類があります。
看板の選び方によって集客効果も変わってくるので、コストや効果とあわせて検討してみてください。
ファザード看板
ファザード看板は、治療院の正面上部、入り口の上などに設置される横長の看板のこと。
院名やロゴ、キャッチコピーなどを大きく記載するのが一般的です。
ファザード看板は第一印象で目に付きやすく、もっとも目立つ看板なので、まさに店舗の顔と言えます。
フォントやロゴデザイン、配色などにこだわって、自院のイメージが伝わるように工夫しましょう。
看板の内側に照明を取り付けたり、看板上部からライトで照らしたりすると、夜でも目に入りやすくなります。
立て看板
立て看板は自院の前の歩道などに立てておく看板で、おもに通行人に自院を認知してもらうために設置します。
立て看板のメリットは、移動や収納が簡単で、コストも安く抑えられる点です。
複数の立て看板を作成し、曜日や天気によって設置する看板を変えることもできます。
また、自分で文字が書けるブラックボードやホワイトボードの立て看板なら、サービスや季節ごとの情報などを自由に書き込めます。
照明が付いている種類もあるので、用途やコストに応じて臨機応変に取り入れてみてください。
プレート看板
プレート看板は、プリントしたシートを板のような土台に貼り付けて作成する看板です。
外壁に設置したり、広告スペースを契約して設置したりします。
「○○まで○m」「○○はこちら」など、自院までの案内に使われることもあります。
プレート看板のメリットは、大きいものでも比較的コストが安い点です。
プレート看板で集客ができれば、広告活動の手間を減らすこともできるでしょう。
目的やターゲットを決めてから、サイズやデザインを決定するのがおすすめです。
ウィンドウサイン
ウィンドウサインは、窓やガラスのドアに貼る看板です。
土台が自院そのものなのでコストが抑えられるほか、自院の特徴や営業時間を大きくアピールできるというメリットがあります。
契約する物件によっては、窓やガラス部分が多く、院の中が見えすぎるケースもあるでしょう。
窓やドアの全面にウィンドウサインを設置すれば、院内を目隠しできます。
窓やドアの半分だけウィンドウサインを取り入れたり、半透明にしたりなどの工夫をすれば、目隠ししながらも院内の様子が見えやすくなります。
デザイン性を持たせれば、低コストで外観の雰囲気を良く見せることも可能です。
治療院の看板の依頼から納品までのステップ
治療院の看板依頼から納品までのステップを紹介します。
ステップごとに気をつけるポイントもあわせて解説しているので、手順を踏んで看板を作成してみてください。
業者選定
看板業者の選定は仕上がりに大きく影響するので、慎重に行いましょう。
おもに次のポイントに注意して選ぶと失敗が少ないでしょう。
-
- 看板作成の実績が多い
- 事例が確認できる
- 治療院の看板規制を理解している
もちろん予算にあわせて選ぶことも大切ですが、価格だけで選ぶと失敗してかえってコストが高くなってしまう可能性があるので注意してください。
業者の元に足を運べる場合、理想のイメージや希望を丁寧にヒアリングしてくれるかどうか見極めて、完成後に「イメージと違った」ということがないように気をつけましょう。
インターネット上で看板を依頼するときは、ホームページ上に事例がある業者や、口コミの印象がいい業者を選ぶのも一つの方法です。
また、治療院の看板には規制があるので、治療院の看板作成実績が豊富な業者を選ぶと、法律違反の看板が出来上がる心配がありません。
見積り・依頼
2〜3社に業者を絞り込んだら、複数業者に見積もりを依頼する「相見積もり」を行います。
相見積もりを行うことで、適切な価格がわかるほか、価格競争を促して制作コストを下げられるケースもあるでしょう。
作成したい看板の種類が決まっている場合は、インターネットで検索するとある程度の相場がわかります。
予算オーバーしてしまうときは、見積もりの詳細を聞き、コストが抑えられる部分がないか確認してみてください。
打ち合わせと調整
業者が決定したら、密にコミュニケーションを取り、希望する看板やデザインについて具体的に伝えましょう。
外観のデザインが決まっているときは写真を提供したり、自院の所在地まで足を運んでもらったりすると外観とマッチしたデザインを提案してもらえます。
また、自院のコンセプトやターゲットを伝えておくと、集客に効果的な看板を作成できます。
一度に複数のパターンのデザインを提案してもらえば、スムーズに制作を進められるでしょう。
制作に入る前に気になる部分があったら、細かく質問して不明点をなくしていくことが大切です。
業者との意思疎通が仕上がりを左右するので、惜しまずに時間をかけるのがおすすめです。
納品
看板が完成したら業者から納品してもらいます。
立て看板やプレート看板は宅配便で受け取り、自分で設置することも可能です。
ファザード看板のような外壁などに施工する看板は、実際に取り付けてもらう必要があります。
また、高所の作業は足場を組んだり、クレーン車を使用したりするコストがかかります。
看板の費用だけでなく、施工費まできちんと確認しておくと、予算オーバーになる心配がありません。
治療院の看板デザインの価格相場
治療院の看板作成の相場は、院の顔であるファザード看板で15万円〜50万円ほどと言われています。
サイズやデザインによって金額は変わりますが、業者によっても金額が変動します。
看板の価格相場の内訳は次を参考にしてみてください。
-
- デザイン費:1万〜10万円
- 制作費:10万〜30万円
- 施工費:3万〜10万円
もちろんコストが抑えられるのに越したことはありませんが、安すぎる看板は品質に問題が出てくるケースも。
品質の悪い看板は「劣化が早い」「強度が足りない」などの問題が発生する可能性があります。
短いスパンで看板を作り直したり、強度が甘く歩行者に怪我をさせてしまったりすると、余計なコストがかかるだけでなく、信用問題にも関わるので気をつけてください。
治療院の看板デザイン事例
治療院の看板デザイン事例をチェックしておけば、イメージが具体化します。
また画像を提供することで、業者との意思疎通もしやすくなるため、ぜひ参考にしてみてください。
ターゲットに特化したウィンドウサインが特徴的なデザイン
引用:南青山看板
サービス内容を訴求しながらデザイン性も確保したウィンドウサインの事例です。
女性のシルエットや親子の画像をデザインに組み込むことで、女性が入りやすいおしゃれな印象に。
院名をはじめ、サービス紹介のテキストまで丸みのあるフォントで統一し、柔らかい印象に仕上げているのも特徴です。
目隠しとデザイン性を両立した木製看板
引用:南青山看板
看板がいくつもの役割を果たしているデザイン事例です。
木材を使って、すのこのような看板デザインにすることで、目隠しをしながら、院内にほどよい明るさを取り入れています。
木材を使っているため、おしゃれであたたかみのある雰囲気を演出できるのも大きな魅力。
デザイン性も機能性も兼ね備えた看板デザインです。
サービス内容や特徴をさわやかなカラーで表現したウィンドウサイン
引用:南青山看板
壁や窓を大きな広告スペースとして、活用できるウィンドウサインを活用した看板デザインです。
イラストを使いながらサービス内容をわかりやすく記載することで、デザインと情報発信を両立しています。
爽やかなブルーと対照的な暖色カラーが、男女ともに入りやすい雰囲気を作っているのも特徴です。
まとめ
看板は治療院のイメージを決定づける「顔」と言えます。
選ぶ種類とデザインによって金額や工程が大きく変わってくるので、予算やスペース、用途に応じて最適な看板を目指してみてください。
外に設置する看板は耐久性も重要な要素になるため、実績のある看板業者を選ぶのがおすすめ。
立て看板など手軽に移動できる看板は、お知らせ感覚でその時期にPRしたい情報を発信できるので、用途の幅が広がります。
効果的な看板を作成して、集客に役立てていきましょう。
監修者プロフィール
- 大学卒業後、東京医療専門学校に進学。鍼灸マッサージ師、柔道整復師の国家資格を取得。整骨院や整形外科などの医療機関にて臨床現場を経験し、その後カナダ・トロントへ留学。現地治療院にて臨床を経験し、帰国後、麻布十番に治療院を開業。
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