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鍼灸整骨院

2024年5月16日

鍼灸師の給与・時給・年収はどのくらい?ほかの職業との比較や年収を上げる方法

お金と封筒

監修者

「鍼灸師に興味があるけれど、年収や給料の実態はどのようなものなのだろうか?」「鍼灸師としての収入を増やす方法はあるのだろうか?」と疑問に思う方も多いはずです。確かに、鍼灸師の給与や年収は、働き方によって大きな違いが生じることがあります。
そこで今回は、鍼灸師の収入について、給与や時給、年収の様々なパターンを紹介します。
また、他の国家資格が必要な職業との比較や、収入を増やす方法についても解説しますので、鍼灸師を目指す方や、スキルアップを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

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鍼灸師の給与・時給・年収の平均とは

お金と封筒

鍼灸師の給与や時給、年収の平均額を紹介します。治療院などでの勤務と開業の場合、それぞれの収入についても説明していますので、希望する働き方によって収入がどのように変動するか、確認の目安としてご利用ください。

鍼灸師の給与、時給、年収の平均

求人ボックのデータによると、正社員として勤務する鍼灸師の年収は約379万円となっています。ただし、この数値は平均値であり、同じ鍼灸師であっても、働き方や待遇によって大きな収入の差が生じることがあります。
例えば、治療院で勤務する鍼灸師と、自らが開業し治療院を経営したり、オーナーとして複数の治療院を経営したりする場合では、開業者の方が収入が高い傾向にあります。また、治療院での勤務でも、ボーナスの額や福利厚生の充実度によって年収が大きく変わる可能性があります。

治療院などで勤務する場合の収入

治療院や病院などで正社員として働く鍼灸師の年収は、求人ボックスのデータによれば約379万円であり、月収に換算すると32万円、初任給は26万円程度が一般的とされています。一方、アルバイトやパートの場合の平均時給は1,197円であり、派遣社員の平均時給は1,500円ほどです。
ただし、正社員として働く場合でも、給与形態は一律ではなく、歩合制で給料が決まるケースもあります。
そのため、正社員としての鍼灸師の年収には大きなばらつきが生じる可能性があります。実際、求人ボックスのデータによれば、平均年収は約379万円ですが、
給与の幅は315万円から764万円と幅広く、働き方や勤続年数によって年収に大きな差が生じることがわかります。

独立開業する場合の収入

鍼灸師となるために必要な「はり師」「きゅう師」という国家資格は、開業権を有していますそのため、経験やキャリアに関係なく、自らが治療院や鍼灸院を開業することが可能です。治療院や鍼灸院を開業するには、経営の知識や顧客を集める力が必要ですが、努力と能力次第で収入を大幅に増やすこともできます。実際に、自らが鍼灸院や治療院を開業し、年収が700〜1000万円に達する人もいます。
ただし、自ら鍼灸院や治療院を経営するには、開業資金はもちろんのこと、人件費や光熱費、家賃などの経費がかかります。
そのため、開業したからと言って必ずしも年収が向上するとは限らないことを理解しておくことが重要です。


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鍼灸師の年収は低い?ほかの資格の職業との比較

お金 経営

国税庁が令和3年分の民間給与実態統計調査で示したところによれば、給与所得者数は5,270万人で、その平均給与は443万円でした。これを鍼灸師の平均年収の目安である約379万円と比較すると、鍼灸師の年収は平均よりやや低いことがわかります。
それでは、鍼灸師と同様に治療院などで国家資格を持ちながら働く人の平均年収はどの程度なのか、比較してみましょう。

柔道整復師

整骨院や接骨院で柔道整復師として働くには、柔道整復師の国家資格が必要です。
ただし、柔道整復師の資格を取得する際に、同時に「はり師」や「きゅう師」の資格を取得できる専門学校も存在します。このため、鍼灸師と柔道整復師は専門分野こそ異なりますが、似た職業とされています。
柔道整復師の平均年収は約400万円前後と言われており、これは正社員として働く鍼灸師の年収とほぼ同等であると言えます。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師も鍼灸師や柔道整復師と同じ分野の国家資格であり、この資格を有することで指圧などの施術を行い、マッサージ店を開業することができます
あん摩マッサージ指圧師の年収は約300〜350万円とされており、これは正社員として働く鍼灸師や柔道整復師の年収と比較するとやや低いと言えます。

鍼灸師が年収を上げるのにおすすめの資格

資格

鍼灸師が年収を増やす方法は多岐にわたりますが、資格取得による信頼性の向上もその一つです。以下では、鍼灸師がサービスの範囲を拡大するために役立つ資格を紹介します。

柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などの国家資格

柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師の年収は、鍼灸師の平均年収とほぼ同水準にあります。
しかし、これらの職種で
複数の国家資格を持つことで、雇用条件の向上や提供できる施術の幅の拡大により、年収アップの可能性があります。それぞれの国家資格を有することで行える施術は、主に以下の通りです。

  • 鍼灸師:鍼と灸を使用して体の不調を予防や改善する施術
  • 柔道整復師:主に捻挫や打撲、骨折、脱臼などの怪我の応急処置と後療法を行う
  • あん摩マッサージ指圧師:症状の緩和や体力の回復、健康増進を目指す施術

エステティシャンなど美容系の資格

美容施術の需要が高まり、美意識が高い人が増える中、美容系施術に対するニーズも増加しています。
このため、はり師やきゅう師の資格に加えて、エステティシャンなどの美容系の民間資格を取得することで、就業可能な業界が広がるだけでなく、自己開業の場合もサービス提供の幅が広がり、顧客の獲得につながります。

鍼灸師が年収を上げる方法

給料

鍼灸師が年収を増やすためには、働き方の見直しやスキルの向上が有効です。以下の4つの方法を参考に、今後のキャリアや働き方を検討してみてください。

条件のいい鍼灸院で働く

鍼灸師として雇用されている場合、条件の良い鍼灸院に転職することで収入が増加する可能性があります。ただし、条件の良い鍼灸院では高度な技術や幅広いスキルが求められることもあります。
そのため、日々の訓練やスキルアップを重ねてから転職活動に臨むことがおすすめです。

独立開業する

鍼灸師として一定の実績を積んでいる場合、独立して鍼灸院を開業することも一つの選択肢です。
独立すれば、経営手腕次第で収入を増やすことが可能であり、また、働き方やサービス内容を自由に決定することができます。
ただし、経営や集客の知識が不足している場合、経営がうまくいかない可能性もあります。独立開業を考える際には、鍼灸院のコンセプトやターゲット層、商圏などを慎重に検討するだけでなく、経営戦略や資金計画もしっかりと立てる必要があります。

鍼灸院の開業について詳しくはこちら↓

【鍼灸院の開業方法】準備が大切!必要なポイントを解説

オーナーとして店舗を持つ

鍼灸師になるためには、専門学校や大学などに通い、「はり師」と「きゅう師」の国家試験に合格する必要があります。国家資格を取得するには時間と費用がかかりますが、自分がオーナーとして店舗を持ち、鍼灸師を雇用すればすぐにでも鍼灸院を開業できます。
鍼灸師としての経験がある場合は、まずは自身の鍼灸院を開業し、経営が軌道に乗ってきたら店舗を増やすなど、段階的にビジネスを拡大することも選択肢の一つです。

技術やスキルを磨く

指名制の治療院や鍼灸院で働いている場合、技術やスキルを向上させることで指名される機会が増え、それに伴い給与も増加する可能性があります。また、自身で開業する場合は、技術やスキルが直接的に売上に影響します
施術の質を向上させることで、メニューの料金を引き上げたり、客単価を向上させたりする例もあります。常にスキルアップを図るために、新たな資格取得や講習会に参加して自身の市場価値を高めることをおすすめします。

鍼灸業界で人気が高い施術とは

鍼灸師として収入を増やすためには、需要が高いメニューやサービスを導入することも有効です。特に鍼灸業界では、以下の3つの分野で需要が高まっているとされています。

美容鍼灸

美容施術の需要が増加し、それに伴い鍼灸業界でも美容鍼灸の需要が高まっています顔や体への施術により、たるみや肌トラブルなどの悩みに対処するだけでなく、姿勢やボディラインの調整を目的として鍼灸院を訪れる人が増えています。
美容鍼灸を提供するためには、「はり師」と「きゅう師」の国家資格が必要です。さらに、美容に関する専門知識や資格も役立ちます。例えば、リンパマッサージやアロマテラピー、エステティシャンなどの資格は、知識の深化に加えて、サービスの幅を広げることができるためおすすめです。

高齢者向けの鍼灸施術

日本では少子高齢化が進行し、鍼灸院や整体院、整骨院などの治療院への高齢者の通院が増加しています特に鍼灸は認知機能の向上に関与しているというデータもあります。

参考:鍼治療および生活習慣改善による認知機能の向上についてのランダム化比較試験

このように、体の機能や認知機能の維持のために、高齢者向けの鍼灸治療の需要は今後ますます増加すると考えられます。

出張サービス

高齢者向けの鍼灸施術と並んで需要が高まっているのが、鍼灸の出張サービスです。高齢者の中には、体の不調や交通機関の確保が難しいため、鍼灸院や病院に通うことが困難な方も少なくありません
そのため、自宅での治療を提供する出張サービスの需要も高まると予想されます。電子カルテや顧客管理システムなど、出先でも顧客データの確認や会計処理ができるシステムを導入しておくことで、出張サービスをスムーズに提供できるでしょう。

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治療院や鍼灸院の開業を検討している方には、業務を効率化し利益を最大化するために、電子カルテやWEB問診票、WEB予約システムなどの電子サービスを導入することをお勧めします。電子カルテシステム「リピクル」は、鍼灸・整骨・整体院専門のクラウドサービスです。
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クラウド型なのでどこからでも端末を問わずにアクセスでき、お申し込みから最短1週間で利用を開始できるため、ぜひ検討してみてください。

まとめ

お金 経営

鍼灸師の年収は、給与所得者の平均年収と比較してやや低い傾向にあります。ただし、鍼灸師の給与は必ずしも固定給で支払われるわけではありません。
高い資格や技術を持つ鍼灸師は、優れた条件で雇用される可能性もあり、平均年収以上の収入を得ることも可能です。
また、治療院や鍼灸院を開業する場合は、経営手腕次第で高年収を目指せる可能性もあります。
鍼灸師として着実に収入を増やしたい方は、働き方や自身のスキルを見直すことも検討してみてください。

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監修者プロフィール

岩井 隆浩
大学卒業後、東京医療専門学校に進学。鍼灸マッサージ師、柔道整復師の国家資格を取得。整骨院や整形外科などの医療機関にて臨床現場を経験し、その後カナダ・トロントへ留学。現地治療院にて臨床を経験し、帰国後、麻布十番に治療院を開業。