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鍼灸整骨院

2024年10月9日

整体師の平均年収はいくら?独立後の収入や年収アップの方法を解説

整体師 年収

整体師を目指している方や、すでに整体師として働いている方が、共通して気になるテーマの一つに「整体師の年収」があります。
整体師としての仕事に取り組む以上、より多くの収入を得たいと考えるのは当然のことです。
しかし、同業者に年収を尋ねても、
正直に教えてくれる人は少ないのが現実です。
そこで本記事では、整体師の年収に関する疑問にお答えし、具体的なデータを交えながら詳しく解説していきます。「整体師って儲かるの?」「整体師の平均年収は?」「年収1000万円の整体師になるためには?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

【雇用形態別】整体師の平均年収

お金 経営

整体師の平均年収は約350万円とされています。
しかし、その一方で、
年収1,000万円を超える整体師も存在しますし、逆に350万円に満たない方も少なくありません。このように、平均年収が350万円であっても、その実態は非常に幅広いものとなっています。
特に、年収には
雇用形態が大きく影響しており、その違いによって大きな差が生まれます。

アルバイト

整体師のアルバイトの平均年収は約250万円です。整体師の時給は地域によって異なりますが、一般的には「1,000円から1,500円」の範囲が相場となっています。
時給1,200円で、月に20日間フルタイムで働いた場合の年収は約210万円です。この水準は一般的にはやや低めですが、多くの整体師は将来の独立を視野に入れ、
修行や経験を積むためにこのような収入で勤務していることがよくあります。
また、整体に関する学業を行いながら、整体院でアルバイトとして働く学生も多く見受けられます。

正社員の整体師

正社員として勤務する整体師の平均年収は約350万円ですが、雇用形態や条件は整体院によって大きく異なります。
例えば、歩合制を導入している整体院では、基本給は比較的低めに設定されることが多いものの、業績に応じて年収が500万円から600万円、またはそれ以上に達する可能性もあります。
一方で、固定給制の整体院では、基本給が安定しているものの、成果に応じて給与が増加する機会は限られており、収入の幅も狭くなる傾向があります。
仕事の内容が重労働であっても、年収の向上を重視する方には歩合制が適しており、一方で定した収入や働き方を求める方には固定給制が適しています。
また、賞与、福利厚生、労働時間、休暇制度などの条件も整体院によって異なるため、これらの要素も含めて慎重に検討することが重要です。
法人化されている整体院では、労働基準法に基づき、より充実した雇用条件が整備されている場合が多いですが、個人事業所として運営されている整体院も存在します。個人事業所では、正社員としてではなく、個人事業主としての扱いになる可能性があるため、契約前に雇用形態について十分に確認することが大切です。

雇われ院長

雇われ院長として働く整体師の平均年収は350〜600万円と幅があります。
雇われ院長は、経営・管理・教育など施術以外の管理職業務が増えるため、一般の正社員と比べて業務量が多い分、平均年収は高くなります。
常に売上を意識しながら、従業員の教育やケアを行いながら通常業務もこなさなければならないため、体力面・精神面もきつくなることもありますが、将来の独立を考えている先生方にとっては貴重な経験となるでしょう。

個人事業主

整体師が個人事業主として整体院を運営する場合、年収はおおむね250万円から1,000万円と幅広く変動します。年収を向上させるためには、施術技術の向上だけでなく、集客や経営に関する幅広い知識とスキルが求められます。これにより、売上が直接年収に反映されるため、達成感ややりがいは正社員や雇われ院長のそれとは比べものにならないでしょう。個人事業主としての経営の自由度や成功の可能性を享受できる一方で、経営に伴う責任や努力も大きいと言えます。

会社経営者

会社経営者として活動する整体師の平均年収は約500万円ですが、経営の成果次第では年収の上限は事実上青天井となります。会社経営とは、整体院を法人化し、企業として運営することを意味します。このような経営形態では、多くの経営者が多店舗展開を推進し、売上を大幅に増加させるため、年収の上限にはほぼ制限がないと言えるでしょう。
多店舗展開には、業績不振に陥るリスクも伴いますが、一方で成功すれば売上が飛躍的に伸び、年収も大きく向上する可能性があります。このため、会社経営者としての整体師には、リスクを適切に管理しつつ、大きな収入を得るための挑戦と夢が広がっています。

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整体師の年収をアップさせる方法

給料

整体師の年収を向上させるためには、さまざまな戦略や手段が考えられます。以下では、特に重要な方法をいくつかご紹介いたします。

技術力をつける

整体師の年収を向上させるためには、「技術力」の向上が不可欠です。高度な技術力を身につけることで、顧客の不調や悩みを効果的に改善し、高い満足度を提供することが可能になります。この満足度が顧客のリピート率を高め、月々の来院数が増加することで売上が向上する仕組みです。
さらに、顧客満足度が高いと、口コミや紹介を通じて新規顧客を獲得しやすくなり、集客のさらなる向上が期待できます。また、近年ではマーケティングや接遇といったスキルも重要視されており、これらの要素も年収を上げるためには欠かせないものとなっています。

患者満足度を向上させる

患者満足度の向上は整体師の年収に直結しています。
前述の通り、技術力の向上は患者満足度の向上に大いに寄与しますが、価格設定やメニューの充実も同様に重要です。加えて、以下の要素も患者満足度の向上に欠かせません。

  • 院内の清潔感
  • 料金システムの明確さ
  • 人柄の良さ
  • トークスキルの磨き方

施術以外のこれらの要素も、患者の満足度を高めるためには重要な要素です。
整体師としての成功には、施術技術だけでなく、これらのさまざまな側面における配慮が求められます。

業務委託・歩合制の施設で働く

アルバイトや正社員として勤務する整体師が年収を向上させるためには、業務委託や歩合制の施設で働く方法があります。アルバイトや個人事業主として整体院で勤務している場合、副業が認められていることが多く、柔軟な働き方が可能です。
例えば、現在勤務している整体院での仕事に加えて、業務委託契約を結び別の整体院で施術を行う方法や、固定給の整体院から歩合制の整体院へ転職する方法があります。このように複数の収入源を持つことで、年収の増加を図ることができます。
まずは自身の具体的な年収目標を設定することで、どのような働き方が適しているかが明確になります。その目標に基づいて、自分に最適な働き方を模索することが重要です。

独立開業する

整体師の年収を効率的に増加させる最も有力な方法は、独立して開業することです。雇われている整体師の場合、たとえ歩合制であっても売上全額が年収に反映されるわけではありません。対照的に、独立開業すれば売上の全てが自身の年収に直結します
もちろん、独立開業にはリスクも伴います。売上が伸びなければ年収がゼロになる可能性もありますが、一方で、成功すれば年収が大幅に増加し、1,000万円を超えることも十分に可能です。独立開業によって、自己の努力と戦略次第で年収の大幅な向上が見込めるという大きなメリットがあります。

整体院の開業について詳しくはこちら

独立開業後の年収

お金 経営

独立開業後の年収は、250万円から1,000万円と大きな幅があります。
しかし、年収の増加以前に、開業した整体院の経営を安定して継続することは非常に困難であるという現実があります。実際には、約96%の整体院が廃業に追い込まれるという厳しい統計が示されています。
たとえば、東京商工リサーチの調査によれば、2018年には東京都内だけで93件の施術所が廃業し、過去最多となっています(※1)。独立開業後に高い年収を得る可能性があるのは事実ですが、それを実現するためには安定した経営の維持が不可欠です。この点を忘れずに、しっかりとした経営戦略を立てることが重要です。

(※1)2018年「マッサージ業、接骨院等」の倒産状況は過去10年で最多93件に急増、5年連続で前年を上回る参照

儲かる整体院の成功事例とポイント

ポイント

廃業に追い込まれる整体院が多い中で、長年にわたり安定して利益を上げ続けている整体院が実践している具体的な要素とは一体何でしょうか。

集客やマーケティングに力を入れる

成功する整体院は、集客やマーケティングに特に力を入れています。どれほど優れた施術技術を持っていても、多くの人々に整体院の存在を知ってもらわなければ、その効果を最大限に引き出すことはできませんそこで重要になるのが、集客とマーケティングの戦略です。
具体的には以下のような手法が挙げられます。

  • ホームページの充実:魅力的で情報豊富なウェブサイトを作成する。
  • SEO対策:検索エンジンの上位に表示されるよう、サイトの最適化を行う。
  • チラシや広告の配布:地域に密着した紙媒体を活用する。
  • SNSでの宣伝:ソーシャルメディアを通じて広く情報を発信する。

これらのマーケティング手法は一般的ですが、すべてを実施するには多大な手間と費用がかかります。そのため、整体院のターゲット層や立地に応じて方法を絞り込むことが効率的です。
たとえば、高齢者を主要なターゲットとする場合は、チラシなどの紙媒体が有効です。
一方、若年層を狙う場合は、SNSやホームページなどのデジタルメディアを中心にマーケティングを行うことをお勧めします。

整体院の集客率を上げる方法について詳しくはこちら

他院との差別化を図る

成功する整体院は、他院と明確に差別化を図ることで競争優位を確立しています。具体的な差別化の方法としては、以下のようなアプローチがあります。

  • 専門分野の特化:腰痛専門や肩こり専門など、特定の症状に特化することで専門性をアピールします。
  • 施術内容の独自性:ソフト整体や無痛整体など、施術方法を独自にすることで他院との差別化を図ります。
  • 料金形態の革新:サブスクリプション型の整体サービスなど、新しい料金体系を導入し、顧客の選択肢を広げます。

これらの方法に限らず、差別化の手法は多岐にわたります。近隣の整体院とは異なる特徴やサービスを提供することで、特別な整体院としての認知を高め、集客率の向上が期待できるでしょう。

サービスの幅を広げる

成功する整体院には、サービスの幅を広げることが求められます。整体院の基本的な収益源は施術によるものですが、これに加えて多様なサービスを提供することで、売上の向上が期待できます。

具体的なサービスの例

  • 健康食品やセルフケアグッズの販売:患者の健康維持をサポートする商品を取り扱う
  • 美容やダイエット関連のサービス:施術に加えて、体型改善や美容に関連するサービスを提供する

これらの追加サービスは、多くの整体院で導入されており、施術以外の収益源を確保するために有効です。
しかし、無計画にサービスの幅を広げると、整体院としての専門性や評判に
悪影響を及ぼすリスクもありますそのため、ターゲット層や地域のニーズに応じた適切なサービス展開が重要です。

多店舗展開をする

成功する整体院には、多店舗展開も有効な戦略の一つです。単一の整体院では、1日に施術できる人数が限られており、結果として売上にも制約が生じます。しかし、複数の店舗を展開することで、売上を大幅に増加させ、年収の向上が期待できる可能性があります。
とはいえ、多店舗展開には一筋縄ではいかない課題もあります。具体的には、従業員の採用や教育、各店舗の管理が難しくなることがあります。これらの課題に対処しながら展開を成功させるためには、十分な計画とリソースの投入が必要です。

顧客単価を上げる

成功する整体院には、顧客単価の向上も重要な戦略の一つです。集客をどれだけ頑張っても、1日の来院数には限界があるのが現実です。そこで、より効率的に利益を上げるためには、顧客単価を引き上げる方法を検討することが有効です。
例えば、1日10人の顧客に対してそれぞれ3,000円の施術を行うのと、6,000円の施術を行うのでは、売上は倍に差が出ます。このように、顧客単価を上げることで売上を大幅に増加させることが可能です。
顧客単価を向上させるための代表的な方法には、以下の3つがあります。

  • 施術料金の引き上げ:価格を適正に見直し、設定を変更する。
  • オプションの追加:基本施術に加えて、オプションメニューを提案する。
  • 販促活動の強化:追加サービスやパッケージプランを効果的にプロモーションする。

これらの方法はいずれも顧客単価を上げるためには有効ですが、実施する際には売り手側のスキルや戦略が必要です。無計画にオプションや販促を追加すると、顧客の満足度が低下するリスクもあるため、慎重な対応が求められます。

年収1000万の整体師になるには

施術を行う整体師

年収1,000万円を達成する整体師を目指すのであれば、独立開業が最も現実的な選択肢です。正社員や雇われ院長として年収1,000万円に到達するのは非常に困難ですが、独立開業を選ぶことでその目標に一歩近づくことができます。
とはいえ、独立開業をしても年収1,000万円に達するのは決して容易ではありません。以下のポイントを押さえることで、その実現に向けて大きく前進できるかもしれません。

  • 支出の最適化:可能な限り経費を削減し、効率的な運営を心掛ける。
  • 高単価施術メニューの導入:価格設定を見直し、プレミアムな施術メニューを提供する。
  • 集客力の向上:集客に関する知識を深め、効果的なマーケティング手法を学ぶ。
  • 他院との差別化:競合の整体院と明確に差別化し、独自の魅力を打ち出す。

これらの戦略を実践することで、年収1,000万円という目標に一歩近づく可能性が高まります。ぜひ、これらのポイントを参考にして、成功への道を切り拓いてください。

まとめ

整体師の年収に関する情報をまとめますと、整体師の収入は雇用形態や働き方によって大きく異なることがわかりました。具体的には、正社員、アルバイト、業務委託、そして独立開業といった異なる働き方があり、それぞれの形態によって年収の幅が大きく変わります。
例えば、正社員として働く整体師の平均年収は約350万円ですが、業務委託や歩合制の施設での勤務によっては、年収が500万円から600万円に達する可能性もあります。また、独立開業を果たすことで、年収1,000万円以上を狙うことも可能ですが、そのためには施術以外にも経営やマーケティングのスキルが不可欠です。
このように、整体師としての年収を決定づける要因は多岐にわたります。まずは、自分自身がどの程度の年収を目指しているのかを明確にし、それに応じた働き方や戦略を選ぶことが重要です。各雇用形態や働き方におけるメリットとデメリットを把握し、自分に最適なキャリアプランを立てることで、目標年収の実現に向けた道を切り拓くことができるでしょう。

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監修者プロフィール

岩井 隆浩
大学卒業後、東京医療専門学校に進学。鍼灸マッサージ師、柔道整復師の国家資格を取得。整骨院や整形外科などの医療機関にて臨床現場を経験し、その後カナダ・トロントへ留学。現地治療院にて臨床を経験し、帰国後、麻布十番に治療院を開業。