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鍼灸整骨院

2022年3月16日

整骨院・接骨院の正しい広告とは?広告の種類と規制について

投稿日:2022-03-16/更新日:2023-05-15

広告で人に誤解を与えることのないよう、整骨院・接骨院における広告については、法律でその内容が定められています。

整骨院・接骨院で行える広告内容とは?

整骨院・接骨院の広告については、柔道整復師法の第24条で定められています。
違反をした場合、柔道整復師法第8条により、一定期間の業務停止や免許取消が命ぜられる恐れがあります。
たかが広告と軽く考えることなく、正しい広告で情報を発信するように努めましょう。
また厚生労働省では、「あはき法」「柔道整復師法」をふまえ、広告のあり方について検討会を繰り返し行っています。常に新し情報を確認して正しい広告発信に努めるようにしましょう。

では整骨院・接骨院の広告で、表示できる内容とはどういったものでしょうか。
例として香川県がホームページで公開している「柔道整復師法第24条に基づく施術所の広告の制限」によると、以下の内容になります。(※1)

  • 柔道整復師である旨並びにその氏名及び住所
  • 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項
  • 施術日又は施術時間
  • その他厚生労働大臣が指定する事項(平成11年3月29日 厚告第70号)
    1. ほねつぎ(又は接骨)
    2. 医療保険療養費支給申請ができる旨(脱臼又は骨折の患部の施術に係る申請につい
      ては医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る。)
    3. 予約に基づく施術の実施
    4. 休日又は夜間における施術の実施
    5. 出張による施術の実施
    6. 駐車設備に関する事項

柔道整復師の氏名について広告する場合でも、経歴や技能、施術方法に関する事項を記載することはできません。

整骨院・接骨院で気をつけるべき広告規制について

広告表示が可能な項目を理解したところで、今度は違反となる項目を見ていきましょう。
具体的にどのような内容が違反とみなされるのでしょうか。

誇大広告

実際より大げさに表現し、誤解を招くおそれがあるものを誇大広告と呼びます。整骨院・接骨院で気を付けなければならないのは以下のような表現です。

  • 治る
  • 解決する、効く
  • 元気にする、健康になる
  • 効果を実感、改善率〇〇パーセント以上

最近問題になっているのは、チラシなどに施術前、施術後の画像を載せ、効果を強く訴えかける広告です。また、患者の体験談として効果を語らせることも医療広告ガイドラインに触れる恐れがあります。このような広告は行わないようにしましょう。

金額やお得感を全面に出した広告

  • 今なら〇〇パーセントオフ!
  • キャンペーン実施中にて格安!
  • 期間限定で格安料金
  • ただいま来院者に〇〇プレゼント!

これらの表現は品位を損ねるものとして、医療広告ガイドラインに抵触します。

比較広告

  • ナンバーワンの信頼度
  • 顧客満足度1位
  • 優良店選出

これらは、他の整骨院・接骨院と比較して優れているという誤解を与える内容であり、不正に患者の集客を目的としたものとして禁止されています。

施術内容および経歴

  • 施術に関する具体的な内容
  • 柔道整復師の経歴、実績など

過去には施術中の写真や、院長の肩書なども指導対象となる恐れがありますので、広告には使用しないようにしましょう。

整骨院・接骨院がより良い広告で成果をあげるには?


整骨院・接骨院の広告で掲載可能な内容のみでも、患者は十分な情報を得ることが可能です。まずは掲載可能項目をすべて記載するようにしましょう。
そのうえで、より分かりやすい表現を試みるのは大切です。
施術所の名前を記載し、住所、電話番号を表記するとともに、利用者の利便性を考え、FAXがあればFAX番号を、メールアドレスやホームページがあれば、それらを記載することで、患者はよりアクセスしやすくなります。
また、整骨院・接骨院の周辺地図や案内図、最寄り駅からのアクセス方法や所要時間なども表示することで、来院の助けになることができます。駐車場の有無や駐車可能台数、駐車場の写真なども掲載可能です。

また予約に関する広告は可能となっていますので、予約用の電話番号やメールアドレスなどを掲載することができます。
出張施術を行っている場合は、「往療」と表記することで、出張可能範囲、時間、氏名を掲載することができます。
整骨院・接骨院が広告を出す場合は、その目的をはっきりと捉え、目標を決めてから運用することをお勧めします。
目的と目標にあわせた広告内容にし、広告をだしたあとはその効果を検証することも大切です。
費用対効果を考え、広告の内容、頻度などを再考し、改善を重ねることでより良い広告効果を得られるように努めましょう。