いざ看護師を募集しようと思っても、なかなか応募者が集まらない。採用しても長続きしないという悩みはないでしょうか。大手クリニックと競うのではなく、個人で経営する美容クリニックならではの人材募集について考えてみましょう。
美容クリニックの規模と人材
美容クリニックには、いわゆる大手といわれるところ、中堅どころ、そして個人が経営する個人クリニックがあります。
大手はメディアを使い大々的に宣伝を行っており、全国各地に支店を設置しています。美容クリニックに行ってみようと考える人が、最初に思い浮かべるネームバリューがあります。これはスタッフとして応募する場合も同じで、大手であることから経営が安定していると判断し、応募者に安心感を与える効果もあります。
中堅どころの美容クリニックとは、大手ほどではないもの、関東エリア、関西エリアなどエリアで複数店を運営しているようなクリニックです。そのエリアでは名前を知られた存在であり、信頼度も高いと思われます。
一方で個人経営の美容クリニックの場合は、評判も口コミなどで調べることが多く、応募者はホームページに掲載されている施術メニューから、職務内容を自分で判断するということになります。
美容クリニックは大手から個人の美容クリニックまで、さまざまなメリットデメリットが存在します。人材確保で大手クリニックに対抗するには、個人経営ならでのメリットを打ち出した募集対策が必要です。
スタッフからみた大手クリニックの特徴とは?
当然のことながら、大手美容クリニックは施術メニューも多いため、それに見合うスタッフ数も必然的に大勢になります。そのためスタッフ管理がしっかりしており、大手企業同様教育体制や仕事上のマニュアルも充実しています。美容クリニックに初めて勤務するスタッフにとって、マニュアルがあるのは安心できるポイントであり、働きやすい環境といえるでしょう。
また、大手クリニックは資金力があるため給与が高いところが多く、福利厚生も整っています。
全国展開しているクリニックの場合、家族の転勤などで引越しせざるを得ない時も、移動先のクリニックに転籍できるというメリットがあります。
ただし大手だからこそのデメリットも存在します。知名度が高いため患者数も多く、つねに多忙であることもそのひとつです。新しい医療機器が導入されることも多いので、勉強会などで時間が取られる、知識を覚えるのが大変という話も聞きます。
またスタッフ数が多いため、スタッフ間での人間関係が複雑になりがちです。人間関係に疲れて退職する例もないわけではありません。
スタッフからみた個人美容クリニックのメリットとは?
個人経営の美容クリニックの場合、スタッフ数は大手に比べて少ないでしょう。しかしコミュニケーションの面から見ると、人数が少ない分意思の疎通が取りやすいともいえます。スタッフ側からすると意見が述べやすい、意見を反映させられる職場になる可能性があります。技能や人格が承認される環境で、働き甲斐があると認められれば離職率も少なくなります。
また、個人クリニックの場合、患者との距離も近くなりますので、患者とも信頼関係を築き、医師との橋渡し役を務めることでやりがいを感じる人もいます。
個人美容クリニックのメリットを生かしつつ、大手クリニックのメリットも取り入れれば、人材確保に有利になります。
大手クリニックが行っている、スタッフの教育体制やマニュアルを整える、福利厚生を充実させるなど、できることから手を付け、働きやすい職場になるように努めましょう。
規模が小さい個人の美容クリニックこそ、チームの連携が必要です。スタッフ同士の信頼を築き、効率的に施術を行なうためにも、開かれたチーム作りを目指しましょう。その上で求人募集の際には、個人美容クリニックのメリットをアピールすることをおすすめします。