SNSで集客することを諦めていませんか?
コストを抑えてマッサージ店やリラクゼーションサロンの集客を行うなら、SNSを活用するのがおすすめです。SNSはほとんどが無料で利用できるため、複数のSNSを同時に運用しているサロンも増えています。
そこで今回は、マッサージ店やリラクゼーションサロンの集客にSNSをおすすめする理由や、SNS集客がうまくいかない理由を解説します。おすすめのSNSや投稿内容も紹介しているので、運用するSNS選びや投稿にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
★マッサージ店におすすめのSNSの種類と集客方法をすぐに見たい方はこちら
目次
マッサージ店(リラクゼーションサロン)の集客にSNSをおすすめする理由
マッサージ店(リラクゼーションサロン)の集客にSNSをおすすめする理由は、おもに次の3つです。
- 幅広い年齢層の人が多数利用している
- SNSでサロンを検索する人が増えている
- 情報発信とコミュニケーションが行える
幅広い年齢層の人が多数利用している
総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 」によると、SNSの代表ともいえるLINEの利用率は全年代で90%を超えており、年代を問わずSNSを利用する人が多いことがわかります。ほかのSNSの利用率(全年代)においても次のような結果が出ています。
- Instagram:48.5%
- Twitter: 46.2%
- Facebook: 32.6%
SNSによって利用者の世代にばらつきはあるもののSNSの利用率は高く、高い集客効果が期待できます。また、全年代で「モバイル機器」によるインターネット利用平均時間は増加傾向にあり、とくに休日の「自宅」での平均利用時間では2年連続で 100 分を超える結果となっています。
このように、SNSはビジネスにおいて、大きな市場となっているのです。
多くの人が見ている場所となったSNSでメッセージを届ければ来院に繋がります。
SNSでサロンを検索する人が増えている
スマートシェア株式会社が2023年4月に全国15~59歳の男女630名を対象に実施した、「SNSの影響度と利用状況についての調査」によると、全年代の70%が毎日SNS検索を利用しているという結果が出ています。
つまり、マッサージ店やリラクゼーションサロンもSNSで検索する人が増えていると考えられます。WEB検索では得られない詳細な情報や、リアルな口コミを確認できることを期待してSNS検索する人も多いです。そのため、ホームページでは発信できない情報をSNSで発信しつつ、良い評価の口コミを増やすことが集客につながるといえます。
情報発信とコミュニケーションが行える
大事なのはコミュニケーションを取ることです。InstagramはX(Twitter)をはじめとするSNSの特徴として、フォローやいいね、コメント、DMといった機能があります。一方的な情報発信ではなく、ファンを作り、ファンと交流する場としてもSNSは重宝されているのです。
たとえばフォローしてくれたユーザーにフォローを返したり、コメントに丁寧に対応したりすることによって、信頼関係を構築できます。信頼関係の構築は新規客やリピーター獲得につながります。また、フォロワーには新規投稿が通知されるため、キャンペーンやお知らせなどの発信も確認してもらいやすいというメリットがあります。
マッサージ店(リラクゼーションサロン)のSNS集客がうまくいかない理由
マッサージ店(リラクゼーションサロン)の集客がうまくいかない理由は、おもに次の2つです。
- 導線の確保ができていない
- 競合との差別化ができていない
導線の確保ができていない
SNSで集客を行うときは、自店の情報発信をするだけではなく、導線を確保することが大切です。というのも、せっかくユーザーが自店やサービスに興味を持ってくれても、予約方法がわからないと来店につながらない可能性があるからです。
たとえば、プロフィールに公式サイト(ホームページ)やWEB予約のURLを載せたり、投稿の最後にDMや電話番号、LINEIDなどの情報を載せたりなどの工夫をすると、ユーザーが迷わずに予約できます。また、予約方法はできるだけシンプルで簡単な方法にするのがおすすめです。
電話予約の場合は苦手意識を感じる人もいるほか、公式ホームページを介して予約を受け付ける場合、ワンクッション挟むことになるので、手間を感じる人もいます。WEB予約システムは予約可能な時間がわかるため、スケジュール確認がしやすく、24時間いつでも予約できるので、集客効果アップにつながります。
競合との差別化ができていない
今一度、自身や自院のポジショニングを整理しましょう。
競合との差別化ができていないと、自店の魅力がうまく伝わらないため、集客が見込めません。集客の前にまずは自店の強みを分析し、ブランディング戦略を立案することが大切です。
とくにSNSで集客を行う場合、投稿の一貫性や画像の雰囲気の統一感など、テーマや方向性をきちんと決めた上で運用を開始しないと、ターゲット層に興味を持ってもらえません。目を引くロゴを作成して、記憶に残るような取り組みをするのも一つの方法です。
イメージやデザインで印象づけ、自店の強みを効率的にアピールしてみましょう。
マッサージ店(リラクゼーションサロン)におすすめなSNSの種類と集客方法
数あるSNSのなかでマッサージ店(リラクゼーションサロン)におすすめなSNSは、おもに次の3つです。
- Instagram(インスタグラム)
- X(Twitter)
- Facebook(フェイスブック)
それぞれのSNSの特徴と集客方法について、解説します。
Instagram(インスタグラム)
Instagram(インスタグラム)は、画像や動画をメインに投稿するSNSで、10代と20代の約7割が利用しているのが特徴です。男女ともに利用率が高いものの、女性ユーザーの利用率が上回っているため、女性をターゲットとしている場合は積極的に利用したいSNSの一つです。
一目でわかるような投稿を心がけましょう。
参考:総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 」
Instagramは視覚的なアプローチが可能なので、内装のおしゃれな雰囲気や居心地の良さをアピールするのに最適です。
X(Twitter)
X(Twitter)はテキスト投稿がメインのSNSで、140文字以内で文章が投稿できるため、コンパクトにリアルタイムな情報を発信するのが一般的です。X(Twitter)は10代〜50代まで、すべての世代で利用率が高いほか、男女比の差があまりないので、見込み客に幅広くアピールするのに向いています。テーマを設定して、定期的に目に留まる文章を心がけましょう。
参考:総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 」
また、X(Twitter)はリポスト機能(投稿を引用して再投稿できる機能)があるため、拡散力が高いのも特徴です。
Facebook(フェイスブック)
基本的に実名登録がルールのFacebookは、プロフィールや名刺代わりにビジネス利用する人が多いという特徴があります。利用者数は10代が少なく、30代〜40代の利用者がメインとなっています。
参考:総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書 」
個人ではなく店舗のビジネスページの作成が可能であることから、ホームページのような役割として利用する店舗オーナーも多いです。ビジネスページは管理者を複数設定できるほか、編集権限を細かく設定できるため、セキュリティ面でも優れています。
アクセス解析も利用可能なので、自店の利用者層や顧客ニーズを分析するのに役立ちます。
SNS別おすすめの投稿内容
SNS集客の方法はSNSによって違います。SNSの特徴やユーザー層にあわせて、クリエイティブの内容を最適化していきましょう。
Instagram(インスタグラム)
Instagramは映える画像や動画を投稿するイメージが強いかもしれませんが、最近では学びになる投稿をしてファンを獲得する方法が一般的です。マッサージ店であれば、「肩こりの原因となる生活習慣3選」といったような画像を作成し、複数枚の画像にわたって肩こりの原因を紹介するなど、画像で専門知識を提供するのがおすすめです。
また、セルフマッサージの動画を投稿するのも一つの方法です。ほかにおすすめの投稿内容は次のとおりです。
- インフルエンサーが来店した際に店舗や看板の前で撮影した写真をアップする
- 店内の様子を写真や動画でアップする
- スタッフの人柄が伝わる動画をアップする
- 施術前と施術後の写真をアップする
ビフォーアフター画像は視覚的にユーザーに訴えやすく、来店につながりやすいという特徴があります。顧客が来院するとどんなメリットを得られるのか、イメージしやすいように工夫しましょう。また、どんな場所なのかどんな人なのかがわかると安心感が生まれるので来院しやすい状況を作ることができます。
X(Twitter)
日々の生活に活かせるような情報を盛り込んで発信しましょう。
X(Twitter)はまずフォロワーを増やすことが重要なので、関連するアカウントやマッサージ(リラクゼーション)に興味がありそうなアカウントを積極的にフォローして、相互フォローの関係を増やしましょう。また、自店で積極的にフォローを促すのも一つの方法です。X(Twitter)はほかのSNSと違い、リアルタイムに気軽につぶやけるという特徴があります。そのため、ユーザーの質問を募集し、回答して役立つ情報を発信するのがおすすめです。ユーザーの役に立つことでファンが増えるほか、第三者からの信頼度も上がるでしょう。ほかにおすすめの投稿内容は次のとおりです。
- 質疑応答を行う
- キャンペーン情報を発信する
- 予約枠の空きを報告する
Facebook(フェイスブック)
Facebookは第二のホームページのような位置付けとして活用されているケースが多く、最新のニュースやキャンペーン情報の発信を行うのが一般的です。また、X(Twitter)よりも多くの文字数を投稿できるため、コラムやブログのような読み物を投稿するのもおすすめです。ほかにおすすめの投稿内容は次のとおりです。
- 季節ごとの営業時間
- 新メニューの紹介
- 店舗やメニューのこだわりポイント
Facebookはビジネス色が強いため、店舗にかける思いや技術面でこだわっている部分などを投稿するのもおすすめです。
マッサージ店(リラクゼーションサロン)が取り入れたいオンライン集客の方法とは
SNSをはじめ、オンライン集客はコストをかけずに行える方法がたくさんあります。なかでもマッサージ店(リラクゼーションサロン)が取り入れるべきオンライン集客の方法は次のとおりです。
成果が出るまでの期間 | コスト | |
ホームページ制作 | 中期〜長期 | 高
※自分で制作する場合は低コスト |
Googleビジネスプロフィール設定 | 中期〜長期 | 低 |
WEB広告の出稿 | 短期 | 高 |
キャンペーンの実施 | 短期 | 高 |
WEB予約システムの導入 | 中期〜長期 | 中 |
ホームページを制作する
今やホームページがないと看板がないのと一緒で不信感に繋がってしまいます。
ホームページは自店の情報発信ができるほか、SNSをはじめとするオンライン集客の誘導先として役立ちます。たとえばSNSで情報を発信し、ホームページのURLを貼り付けておけば、興味を持った見込み客がホームページで店舗の情報を確認し、予約や問い合わせをするといった一連の集客の流れを作ることができます。ホームページ制作を業者に依頼するのは、コスト面で懸念する方もいるかもしれませんが、ホームページは自分で制作することも可能です。ワードプレスはサーバーを契約し、ドメインを取得すれば簡単にホームページを開設できるほか、コストも大幅に抑えられます。
また、ワードプレスはブログのように記事を投稿して情報発信もできるほか、予約や問い合わせフォームも簡単に設置できるので、おすすめです。
Googleビジネスプロフィールを設定する
顧客はGoogleマップのような地図アプリでも検索をするようになりました。地図アプリの場合は、探した後に行き方をそのまま案内してくれるので顧客にとっても非常に便利なのです。
Googleビジネスプロフィールとは、マップなどで検索したときに表示される店舗の情報で、営業時間や位置情報、口コミをはじめ、画像を掲載することも可能です。GoogleビジネスプロフィールはGoogleアカウントを持っていれば無料で作成できるため、店舗を運営するなら活用すべきサービスといえます。
また、検索結果に表示される順位はGoogleのアルゴリズムによって決定されています。画像や口コミなどの店舗情報を充実させ、定期的にコンテンツを更新することによって店舗ページの順位を上げる施策を行うことを「MEO対策」といいます。
MEO対策にはSNS上で店舗について記載された口コミなどのテキスト情報も加味されるため、SNSの運営と連携して行うと相乗効果が生まれやすくなります。
WEB広告を出稿する
Googleの検索やマップからの検索で店舗を検索するユーザーも多いため、ターゲットを絞って出稿できるWEB広告は効果的といえます。マッサージ店(リラクゼーションサロン)におすすめのWEB広告の種類は次のとおりです。
- リスティング広告:検索結果の上に表示されるテキスト広告
- ディスプレイ広告:WEBページの広告枠に表示される画像や動画、テキストの広告
- SNS広告:SNS上に表示される広告
SNS広告はInstagramやX(Twitter)、Facebook(フェイスブック)など、それぞれに広告出稿ができます。Instagramならストーリーズ、X(Twitter)ならフィードなど、画像や動画などを使って広告を出稿できます。SNS広告は性別や年齢、地域だけでなく、趣味や関心まで細かくターゲティングできるのが魅力です。自院の強みをベースに、ターゲット層や予算とあわせて、出稿を検討してみてください。
キャンペーンの実施・クーポンの配布
LINEのメッセージやDM、ホットペッパービューティーのような予約サイトでクーポンを配布したり、キャンペーンを開催したりするのも効果的です。コストはかかりますが、集客効果が高く、短期的な集客が見込めるため、店舗のオープン時や集客に苦戦したときに導入するのがおすすめです。
ただし、新規客を獲得してもリピートにつながらなければ、常に集客のためのコストが発生してしまいます。そのため、キャンペーンの実施やクーポンの配布を行う場合、予算と期間を決定し、リピーター獲得のための施策とあわせて行うようにしてみてください。
WEB予約システムを導入する
WEB予約システムを導入し、予約のハードルを下げるのも集客方法の一つです。電話やメール(メッセージ)での予約は店舗側と直接やりとりしなければいけないため、予約のハードルが上がってしまいます。
また、問い合わせを行うまで予約枠の空きがわからないため、スケジュールを立てにくいのも電話やメール予約のデメリットといえます。WEB予約システムの場合、予約枠の空きを確認してから予約できるため、手間がかからず、予約のハードルが下がります。店舗側としても顧客とやり取りする手間を減らせるので、業務効率化につながります。
マッサージ店(リラクゼーションサロン)のSNS集客で気をつけたいポイント
SNS集客はコストを抑えて集客活動ができますが、戦略を立てて運用しないと限られたリソースが無駄になってしまいます。効率的にSNSの反応を得るためにも、次の4つのポイントを意識してSNS運用を行ってみてください。
投稿のコンセプトを決定する
コンセプトを磨けば磨くほど、運用も集客効果も効率的になります。
SNSで集客を行うためには、より多くのターゲットとなるユーザーに投稿を見てもらう必要があります。ターゲット層が30代女性である場合、ナチュラルな雰囲気のカラー(色を使いすぎない、くすみカラーなど)が好まれる傾向があります。
また、絵文字の多用やフランクな文章よりも、品がよくやわらかい雰囲気の文章を心がけると好感を持たれやすいです。このように、ターゲットの年齢や性別、仕事や生活スタイル、趣味などを想定し、反応が得られやすい投稿を心がけるのがおすすめです。
とくにInstagramは、投稿画像を一覧で見たときに統一感が出るように心がける必要があるため、コンセプトの決定が重要になってきます。
プロフィールをしっかり設定する
初対面の方と会う時に挨拶や自己紹介が重要なように、初めの印象がとても大切です。
SNSのプロフィールは名刺やホームページのような役割を持つため、住所や電話番号、メールアドレスなどをはじめ、営業時間や定休日などの基本情報を記載しておくのがおすすめです。簡単にお店の紹介をしたり、こだわりを簡潔に記載したりすると、興味を持ってもらいやすいでしょう。
また、見込み客が来店を検討するときは、店舗や施術者の雰囲気を判断材料とします。そのため、店舗の外観や内装、施術者やスタッフの画像または動画を掲載すると、来店してもらえる可能性が高まります。
ハッシュタグを活用する
キーワードで探している人に見つけてもらえるようになります。
InstagramやX(Twitter)、Facebookをはじめ、ほとんどのSNSでは、ユーザーが特定のKWで検索をしたときに検索結果に表示されるようになる「#(ハッシュタグ)」をつけて関連KWを設定することができます。たとえばInstagramの場合、最大30個までハッシュタグを設定できるので、投稿の内容をはじめ、ターゲット層の興味を引きそうなハッシュタグを設定しましょう。
また、店舗が位置する地名をハッシュタグに入れると、地域名でお店を検索したユーザーの目に留まりやすくなります。
投稿のインサイトを確認する
SNSは日々運用方法を改善していくことが非常に重要です。そのために必要なのが分析です。
ほとんどのSNSはインサイトといって、フォロワー数の推移や投稿の閲覧数、フォロワーの属性(地域、性別、年齢など)を分析する機能が備わっています。インサイトは基本的にビジネスアカウントとして運用することで利用できるようになります。
インサイトを活用すれば投稿の反応がわかるため、クリエイティブの質や投稿時間の改善が可能です。また、フォロワー属性を分析すれば、新たなターゲット層が見つかる可能性もあります。
まとめ
マッサージ店(リラクゼーションサロン)がSNSで集客を行うときは、ターゲット像を明確にし、戦略を立てることが大切です。また、SNSによって投稿の特徴やユーザー層が違うので、自店のターゲットやブランドに合ったSNSを選ぶのも重要です。
SNSは基本的に無料で利用できるほか、拡散力も高いので、有効活用して効率的な集客の実現に役立ててみてください。
監修者プロフィール
- 大学卒業後、東京医療専門学校に進学。鍼灸マッサージ師、柔道整復師の国家資格を取得。整骨院や整形外科などの医療機関にて臨床現場を経験し、その後カナダ・トロントへ留学。現地治療院にて臨床を経験し、帰国後、麻布十番に治療院を開業。
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