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鍼灸整骨院

2023年10月12日

接骨院開業のコンセプトは簡単に作れる!重要性やポイントを解説

治療院

【本記事の監修者】
岩井 隆浩(麻布十番ループル治療院 創業者)
はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師
齋木 拓 (麻布十番ループル治療院)
はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

接骨院のコンセプトに迷っていませんか?

接骨院開業にあたり、どのような接骨院にしたら良いか迷うものです。

時間とお金をかけて開業するため、失敗したくないですよね。

この記事では接骨院でコンセプト作りが重要な理由や、コンセプトの具体的な作り方を解説します。

なぜ今、コンセプトが必要なのか?

この記事を最後まで読んでいただければ理解が深まります。

接骨院を開業すると、集客、採用、教育なども必ず必要になってきます。

その時に、コンセプトがなくて本当に大丈夫でしょうか?

明確なコンセプトを立てて、患者満足度の高い接骨院開業を成功させてください。

 

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そもそもコンセプトとは?

そもそもコンセプトとは何か。という定義を持っていますか?

コンセプトとは、直訳すると概念や発想という意味です。

接骨院の経営という場面では、自院の軸を表すと言っても良いです。

特化する領域は?

開業する接骨院が特定の症状や患者層に焦点を持つ場合、その特化領域がコンセプトになります。例えば、スポーツ障害に特化した接骨院、高齢者に特化した接骨院なども考えられます。

治療するアプローチは?

接骨院で特定の治療アプローチや哲学を持っている場合、それがコンセプトにもなります。

例えば、手技療法に特化した接骨院、運動療法に焦点を当てた接骨院などがあります。

接骨院内や施設の雰囲気は?

内装や雰囲気が特定のコンセプトを反映している場合、それがコンセプトとなります。

たとえば、リラックスした環境での治療を提供する接骨院、スポーツ志向の明るい雰囲気の接骨院なども存在します。

価格における戦略はあるか?

価格帯やメニュー、支払い等のオプションも接骨院のコンセプトになります。例えば、アクセス可能な価格で質の高い治療を提供する接骨院、特定の支払いプランや外傷に特化した接骨院などが考えられます。

一番大事なことは、

・コンセプトがあるとブレない、迷わない

ということです。

例えば学校近くに接骨院を開業させて、部活で怪我をした学生をメインターゲットにした場合を考えてみましょう。

  • 急性期の保険治療がメイン
  • 物療機器を充実させる
  • 松葉杖をついた人でも入りやすいよう段差のない入り口にする
  • 待合室の通路を広めにとり、明るい院内を作る
  • 成長期をメインにした掲示物にする

上記のように、怪我をした学生に合わせた内装、施術メニューになります。

ここでは「むくみ解消メニュー」「骨盤矯正」「美容」をメインにするとコンセプトから外れることになります。

コンセプトについて次の章でさらに詳しくみていきます。


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接骨院でコンセプト作りは重要

レセプトが返戻されない方法とは

コンセプトを作るとチームで仕事をする際にも、齟齬が生まれにくくなります。

接骨院では複数人のチームで働くことも珍しくありません。

そんな時にもコンセプト作りは重要です。コンセプトに基づいて施術内容を決めたり、物販の展開を決めたりする時にも軸となるコンセプトがあれば必要なものが統一されていきます。意思疎通のレベルを上げていくことにも役立ちます。

またトラブル対応時にもコンセプトがしっかりしていると判断に迷うことが少なくなります。

このような観点からもコンセプトは必要不可欠なのです。

例えばオフィス街に出店する際に、肩こり解消の自費メニューがあると患者さんが喜びます。

また、学校の近辺に出店し、運動部の学生に向けた施術を提供し、適切なサポーターを選ぶと喜ばれます。

このようにコンセプトを決めて出店し、それに見合ったサービスを展開することは、接骨院の売り上げアップにつながります。

コンセプトを持つことの利点とは?

なぜコンセプトを持つことが良いのかについて詳しく説明します。

・差別化と競争優位性を作る

コンセプトは、競合他社と比較してあなたのビジネスやサービスがどのように異なるかを示す方法になります。明確なコンセプトを持つことで、他の選択肢と比べて独自の価値を提供することができ、競争優位性を構築することに繋がるのです。

・ブランドと認知度を高める

コンセプトはブランドを強調し、ブランド認知度を高める手段です。

顧客があなたのビジネスやサービスを認識しやすくし、ブランドの認知度を向上させるためにコンセプトを活用できます。

・ターゲット患者を引き寄せる

コンセプトは特定のターゲット患者層を引き寄せるための強力なツールです。特定のニーズや好みに合致するコンセプトは、その患者層にアピールし、集客を向上させます。

・経営の方向性が安定する

コンセプトはビジネスやサービスの方向性を示します。明確なコンセプトがあれば、経営陣やスタッフは共通のビジョンに基づいて行動することになります。そこに一貫性のある思想があることで素晴らしい施術やサービスを提供することが可能になります。

・患者応対の向上になる

コンセプトはスタッフにとって、患者との対話や応対の基準を示すものとなります。コンセプトに基づいたトレーニングを行うことで、患者体験が向上し、患者の満足度が高まります。

・メッセージが明確になる

コンセプトは、ビジネスやサービスのメッセージを明確に伝えやすくします。これにより、広告、マーケティング、ウェブサイトなどのコミュニケーションが効果的になります。顧客側は簡単にメッセージを理解できるようになります。

・長期的なビジョンを得ることができる

コンセプトは長期的なビジョンを形成する助けになります。ビジネスの発展や成長の計画をコンセプトに基づいて策定できるため、将来の方向性を明確にできます。

要するに、

コンセプトを持つことは施術やサービスの一貫性、認知度、競争力を高め、患者の信頼を築く手助けとなります。コンセプトがビジネスのアイデンティティとなり、成功に向けた戦略的な基盤となるのです。

コンセプトは難しくない、簡単に決められる方法

HOWTO

コンセプトを決めるためには、コツがあります。

6W2Hシートの活用、SWOT分析をする方法があります。

それぞれ具体例を示しながら説明します。

6W2Hシート

6W2Hシートは6つのWから始まる単語と2つのHから始まる単語で構成されるシートです。

構成される単語は以下の通りで、見やすいように表にまとめました。

When(いつ) 開業時間
Where(どこで) 立地
Who(だれが) 経営スタイル
Whow(だれを) ターゲット層
Why(なんのため) 地域貢献など
What(なにを) 来院理由・商品
How to(どのように) 営業スタイルなど
How much(いくらで) 開業資金・販売価格など

実際にコンセプトを考える時は、当てはめやすいところから表を埋めるとスムーズに考えられます。

思いつくところから初めても構いません。何度も書き直しても良いです。

例えば、学校近くで開業する場合、ターゲット層は部活動で怪我をした学生、開業時間は部活動を行う時間を中心に開業する、学生たちが興味を持つようなコンテンツを用意しておく、学生さんからご家族を紹介してもらう、など狙いはさまざまです。

この表に入らなかった施術内容や商品は、優先順位が低いか必要のないものです。

必要のないことはやらず、優先順位が高い内容を店舗のコンセプトにしましょう。

SWOT分析

SWOT分析は、Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity (機会)・Threat(脅威)からコンセプトを考える方法です。

例えば、学校近くに開業する場合、SWOT分析は以下のように考えることができます。

  • 強み:卒業生や部活動OBとのつながりがある
  • 弱み:自費治療で何を展開したら良いかわからない
  • 機会:部活中の怪我は避けては通れない。大会開催に合わせて提案する。
  • 脅威:周辺にライバル治療院がある

自身が既に持っている特徴からコンセプトを作り上げる方法です。

特に脅威はライバル治療院の状況も加味しながら考えるため、周囲の状況の把握にもつながります。

コンセプトはいつまでに決めるのが正解?

接骨院のコンセプトは事業計画を完成させるまでには決めましょう。

事業計画書の項目には「取り扱い商品・サービス」を記載する場所があるからです。

これは施術や指導内容などを当てはめると良いでしょう。

この取り扱い商品・サービスには、保険診療と自由診療の割合を記載したり、セールスポイントには施術内容を記載します。

事業計画書は整骨院開業に必要な融資を受けるためにも必要ですので、コンセプトは、事業計画を立てる時までに決めます。

外部サービスを活用する方法もある

開業支援サービス(コンサルタント)などの外部支援を活用して、コンセプトを決める方法もあります。外部のコンサルタントに依頼することで、自分では気がつけなかった強みや弱みに気がつくことができるため、開業にあたり、最適なコンセプトを立てやすくなります。

ところで、外部に委託すると費用がかかるのがデメリットです。

中小企業が依頼する場合ではありますが、月額の費用相場は10万円〜100万円です。

コンサルタントに依頼すると費用はかかりますが、売り上げに直結するサポートが受けられる場合があるため、必要に応じて依頼すると良いです。

治療院はコンセプトを決めて開業しよう

繰り返しになりますが、接骨院の開業にとってコンセプト作りは重要です。

開業したら、メニューの作成、チラシや看板やホームページの作成、人材採用、人材教育、施術内容の追求など数えたらキリがないくらいの業務が沢山出てきます。

その都度、判断をしていたらブレてしまうようなことがあっても無理がありません。

そうならないように、一貫した接骨院運営ができることにより成功する確率が上がります。

作成したコンセプトに沿って運営することで、患者さんの満足度が高まり、結果的に売り上げに直結します。

コンセプトは6W2HシートやSWOT分析をすることで、自分で決めることができます。

コンセプトを明確にして接骨院開業を成功させましょう。

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監修者プロフィール

岩井 隆浩
大学卒業後、東京医療専門学校に進学。鍼灸マッサージ師、柔道整復師の国家資格を取得。整骨院や整形外科などの医療機関にて臨床現場を経験し、その後カナダ・トロントへ留学。現地治療院にて臨床を経験し、帰国後、麻布十番に治療院を開業。