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鍼灸整骨院

2024年12月19日

接骨院・整骨院でサブスクを導入する際のポイントを徹底解説!安定収入を得る方法も紹介

整骨院 サブスク

【監修者】
岩井 隆浩(麻布十番ループル治療院 創業者)
はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師

近年、さまざまな業界でサブスクの導入が検討されています。
治療院でも「サブスクを始めて来店頻度を上げたい」「サブスクの導入を考えているがメリット、デメリットが分からない」と悩んでいる人も多いでしょう。
今回は「治療院のサブスク」で安定収入を得る方法として、治療院のサブスクプラン導入するメリット・デメリット・注意点について解説します。
あくまで今回紹介するサブスクは保険適応の治療ではなく、接骨院や整骨院、鍼灸院における自費治療を指しておりますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

接骨院・整骨院の経営で悩むことは?

はてな

治療院の経営をしていると、このような悩みはありませんか?

  • 継続して通院している患者に依存してしまっている
  • 新規患者向けに初回サービスを行っても、継続に繋がらない
  • 治療院の経営に関する本を読んでも、自分の治療院に当てはまるか想像ができない
  • 自分自身が治療をしているため、新しいことを始める時間や知識がない

この記事ではサブスクの説明をしながら、成功の秘訣をご紹介します。

治療を行いながら経営に関することも考慮しなければならないため、限られた時間と知識の中で経営を上手く行うのは非常に難しいものです。そのため、治療に専念しながら経営をうまく管理している治療院は多くありません。そのような中、最近ではサブスクリプションモデルが商品所有型からサービス利用型へと進化してきています。この変化は、特に経営面で悩んでいる治療院の方々にとって、非常に有益な選択肢となります。治療院におけるサブスク導入は、安定した収益を見込むための一つの有力な手段として注目されています。

最近話題になっている接骨院・整骨院のサブスクとは?

この数年で「サブスク」という言葉を良く耳にするようになりました。このサブスクという言葉はサブスクリプションの略で、英語では予約購読や定期購読という意味です。
つまりサービスや商品を、月額課金・定額制で契約するサービスを指します。サブスクは動画配信や電子書籍だけでなく、家具・家電・おもちゃ・お酒・お花・美容などさまざまなサブスクのサービスが始まっています。
サブスクが人気な理由の1つとして、一定の金額を払うことで利用者がその金額以上の価値を感じることができるためです。利用者は定額で支払っている金額以上に得を感じるため、ユーザー目線でサブスクは人気と言われています。
そこで治療院にもサブスクを取り入れ患者さん目線のサービスを提供することで、治療をしながらでも経営につなげることが可能です。
またサブスクの目的は、患者さんに継続して通院してもらうことです。
つまり、患者さんは継続して通院することで体の悩みが改善でき、経営者としては安定収入を得るという両者にメリットがあります。

接骨院・整骨院のサブスクプランと活用事例

それでは治療院が導入できるサブスクには、どのようなプランやサービスがあるのでしょうか。さまざまな業界でサブスクが取り入れられている中、その業界に応じたサブスクモデルや活用事例があります。
参考例として1回の治療費を5,000円で解説するので、ご自身の治療院の基本料金に置き換えながらイメージしてみてください。

通い放題プラン

治療院への通い放題プランとは、患者さんが一定の金額を月額で払うと何回も通えるプランです。治療院としても継続する患者さんが増えることはプラスで、事前に一定の月額費用を確保できるため売上の試算がしやすいです。
また月額料金を少し高めに設定することで、患者さんも「何回以上通うとお得になる」と計算できるので通院の頻度も上がります。初回の患者さん向けではなく、すでに通院歴がある人向けのプランです。

例)月額3万円の通い放題プラン

例えば、1回につき5,000円かかる治療に対して、「月額3万円の通い放題プラン」を導入すると仮定します。すると患者さんは、月に6回以上通院すればお得に治療を受けることができます。
体に不調があり通院の頻度が多い人にとっては、通う回数が増えるだけお得感を得られるため非常におすすめです。

回数券プラン

治療院の回数券プランとは、一定の費用を患者さんが払うことで、治療院が定めた回数だけ通院ができるプランです。ターゲットは、初回の患者さんやまだ数回しか通ったことのない患者さんで、お試しで回数券を購入して様子をみたい人です。
また、有効期限を設けることで、定期的に通院してもらい継続を促します。
分かりやすい例としては、1回だけ通うよりも回数券を購入して数回通ったほうが、1回当たりの金額が安くなる仕組みです。

例)回数券を5回分で20,000円(有効期限:2ヶ月)で提供している場合

回数券プランをすでに導入している治療院はあるかもしれませんが、参考例を紹介します。
1回の治療費が5,000円のところ、5回分で20,000円の回数券を購入した場合を例とします。
本来であれば5回通院すると25,000円ですが、「5回分で20,000円」の回数券を購入することで患者さんにとっては「5,000円分」お得です。
また有効期限を2ヶ月と設定しているため、通院頻度もわかりやすく患者さんもスケジュールを立てやすくなります。

回数制限プラン

治療院の回数制限プランとは、患者さんが1ヶ月に最大何回まで通えるか制限を決めるプランです。
患者さんは月額で一定料金を支払い、治療院が定めた回数まで月々通うことができます。
あくまでポイントは患者さんに得を感じてもらい、継続して通院するように設定することです。

例)月額20,000円の会員プランで最大6回まで治療を受けられる場合

本来であれば、1回5,000円の治療を6回受けると30,000円の支払いが必要です。
しかし、月額20,000円で最大6回まで通院できる回数制限プランに申し込むと、6回通院した場合に1回の治療につき約3,333円で通院することができるため、患者さんは得を感じます

会員プラン

治療院の会員プランとは、事前に定額の会員費用をいただくことで、1回の治療費用を会員価格で安く受けられるプランです。ターゲットは、初回患者さんよりすでに数回治療を受けている患者さんが良いでしょう。
ある程度長期的に継続して通うという意思がある人が会員になるためです。
すでに治療院と患者さんの信頼関係や治療を続けている上で効果を実感している場合、会員プランの方が患者さんにとってお得に通院することができます
プランの考え方としては、月額でも年間でも可能です。

例)月額5,000円の会員プランで1回3,500円で治療費で受けらえる場合

会費を月額5,000円と設定し、会員になった場合は通常1回5,000円の治療が3,500円で受けられる例で説明していきます。この月額会員プランに契約した患者さんが、月に8回通院したと仮定します。
月額5,000円で治療院の会員になり、1回の治療につき3,500円を8回通院すると、会員費用を含めて合計33,000円です。
本来1回で5,000円の治療費を支払うと8回通院した場合の合計は40,000円のため、患者さんは会員になることで7,000円分お得になります。

成功の秘訣はこれ!
接骨院・整骨院がサブスクで成果を出す8つの方法

接骨院・整骨院でサブスクを成功させるためには8つの方法があります。

①患者のニーズを細かく把握する

まず患者側のニーズを徹底的に把握することが非常に重要です。患者が求めるサービスでなければ提供する意味がなくなってしまいます。ニーズに対してこちらが提供する価値がしっかりと合致していることが何よりも大切です。この点は何度も確認し、常に意識するようにしてください。

②魅力的なプランを作る

サブスクのプランは魅力的でないと価値を感じてもらえません。通い放題プランや回数券プラン、会員プランなど、内容を整理してそれぞれのどこに魅力があるのか、シンプルに設計することが求められます。

③適切な価格設定を意識する

どんなプランにおいても価格を適切に設定するということが求められます。必ず患者側にコストパフォーマンスを感じてもらえるよう心掛けてください。サブスクの内容や魅力が価格を上回って入れば納得感を得られやすく、勧めるスタッフにも自信を持ってもらいやすいです。

④患者に分かりやすく説明する

どんなに良いサービスやプランでもわかって理解してもらえないと意味がありません。信頼を得るために、丁寧にお伝えすることが大切です。選びやすいメニュー作りやイメージ図などのスライドやポップを作成しておくと齟齬がなくなり成約までの会話がスムーズです。

⑤柔軟にプランを改善する

実際の利用者である患者側からのフィードバックや意見も取り入れることが重要です。必ずメモを取ることで次の改善に活かせる体制を整えるとうまくいきやすいです。定期的に見直しをする期間を設定するとメリハリが出るので良い改善が進みます。

⑥デジタルツールを活用する

サブスクのメニューを導入した場合には、これの管理をどのように行うかオペレーションを整えておく必要があります。この管理が煩雑になってしまうと顧客フォローが疎かになったり、トラブルの原因にもなりかねません。またシステムの導入をすることで、予約や支払いを効率化することも成功に繋がります。

⑦他院の成功事例を参考にする

基本的には、自院に合った形でサブスクを導入すべきですが、他院での成功事例やコツがあった場合には積極的に取り入れることも重要です。より良いサービスとプランを構築できるように心がけることが重要です。

⑧施術以外にも付加価値を提供する

施術がメインにはなりますが、院内や院外でもやれることを考える必要があります。院内ではサブスクメニューを契約している方に特典をつけることも可能です。また院外では、健康情報の配信やストレッチ動画の提供などさまざまな形で付加価値をつけることが可能です。
患者の満足度を色んな形で高めることができるので成功の秘訣を参考にしてください。

接骨院・整骨院向けサブスクの導入メリット

予約管理メリット

ここからは治療院向けサブスクのメリットを3つ紹介します。

安定した収益を得られる

治療院がサブスクを始めるメリット1つ目は、安定した収益を得られることです。サブスクを導入することで、患者さんが継続して通院することから月額で決まった収益を得ることができます
1回につき決まった金額を支払う従来の方法では、患者さんが通院しないと収益にはつながりません。
しかし一定の決まった月額費用を設定することで、収益の可視化ができます。
つまり、安定して収益を得られているかという経営判断も可能です。サブスクで十分に集客ができれば、継続的に通院する患者さんも増えるため、安定した収益を得ることができるでしょう。

継続率が高い

治療院がサブスクを始めるメリット2つ目は、継続率が高いことです。サブスクを契約をすると、患者さんが得を感じるため従来の方法に比べて通院回数は増えます
患者さんも初めての治療院に診てもらうより、すでに自分の悩みを理解している治療院のほうが安心するケースが多いです。
継続的なケアを患者へ提供することができるので、患者は定期的な治療セッションを受けることで、健康状態の改善や予防に役立ちます。
また、治療院側も健康状態を長期間にわたって管理し、必要なケアや調整を提供することができます。
そのため、施術者と患者さんとの信頼関係も構築でき、より継続した来院につながりやすくなります。

持続するので効果を実感しやすい

治療院がサブスクを始めるメリット3つ目は、 持続するので治療の効果を実感しやすいことです。治療を定期的に継続して行うと、個人差はあるものの、患者さんが治療の効果を感じやすくなったり体の不調も起こりにくくなったりしますまた不調を感じてもすぐに通院して改善できるので、患者さんにとっても大きなメリットと言えるでしょう。
患者さんと信頼関係も構築することができます。
定期的な治療セッションを通じて、細かな会話や、施術の刺激量、通いやすい日時の把握、連絡が取りやすい時間やツール、家族が職場の状況やプライベートなことも会話することがあるかもしれません。患者さんが話しやすい環境を作ることで、より良いパーソナライズされたケアを提供することも可能です。

接骨院・整骨院向けサブスクのデメリット

予約管理デメリット

治療院がサブスクを導入するにあたり、事前に理解しておくべきデメリットがあります。
ここでは、治療院向けサブスクのデメリットを2つ紹介します。

通常の予約が取りにくくなる

治療院がサブスクを始めるデメリット1つ目は、通常の予約が取りにくくなることです。サブスクを導入することで、患者さんが増えたり、来院回数が増えるのは良いことですが、通常の予約枠が埋まってしまい新規の予約などが取りにくくなるのは大きなデメリットと言えます。
サブスクの予約が特定の時間やタイミングに集中してしまうと、その時間に約を取りたい新規の患者さんや通常プランの人の予約が取りにくくなります
特に平日の夕方以降は仕事終わりの人が多く、土日が仕事休みの人が多いため週末は予約が集中するでしょう。
さらに新規患者さんはまずお試しで1回目を申し込むので、予約が取れないと新規顧客や通常のプランで良い患者さんにはデメリットしかありません。
そのため、新規や通常で予約してくる患者さん向けに枠を空けておくなど、対策を考える必要があります

事務作業が増える可能性がある

治療院がサブスクを始めるデメリット2つ目は、事務作業が増える可能性がある点です。
1回ごとに治療費の処理を行っていた事務作業が、サブスク導入をきっかけに事務作業や管理業務が増えてしまう可能性もあります。
プランをいくつ増やすか各プランの更新・回数券の利用回数に対する把握など、これまでの事務作業とは異なった方法やプロセスで作業内容が増える可能性があります。
そのため、どのように管理していくかはサブスクを始める前に準備する必要があります。

サブスクを始めるための注意点

ポイント 注意点

治療院でサブスクを導入する上でのメリットやデメリットを紹介しましたが、他にも注意すべき点があります。サブスクを導入する上で事前に注意点を把握しておくと、サブスク成功の一歩となるでしょう。
ここでは注意点を3つ解説するので、ぜひ参考にしてください。

患者さんのニーズに合ったサブスクプランを作成する

サブスクを始めるための注意点の1つ目は、患者さんのニーズに合ったサブスクプランを作成することです。患者さんにサブスクの契約をしていただくには、患者さんのニーズに合わせたプランを作る必要があります
患者さんの予算はどのくらいか、通院頻度はどれくらいか、どのプランを導入すればその患者さんのニーズに寄り添うことができるかなど、患者さん目線でのプラン作成がポイントです。
そのために複数のプランを検討しておくと、それぞれのニーズに合うものを一人ひとりの患者さんに提案できるでしょう。

患者さんにサブスクのメリットをしっかり理解してもらう

サブスクを始めるための注意点の2つ目は、患者さんにサブスクのメリットをしっかり理解してもらうことです。
普段より高額の支払いをすることに抵抗がある人がいるからです。
そのためには、サブスクを契約することで1回の治療費が安くなり、お得になることを理解していただく必要があります
このサブスクのメリットを伝えるためにも、事前にわかりやすい資料やどれくらいお得になるか数字で分かる表などを準備しておくとよいでしょう。
あくまで患者さんとの信頼関係を構築するのが大切です。

患者さんに押し売りをしない

サブスクを導入する際の重要な注意点の一つは、患者さんに対して決して押し売りをしないことです。どんな商品やサービスにおいても、押し売りをする店や施術者は避けられがちです。仮に押し売りによって一時的に契約が成立したとしても、患者さんがその後治療に満足していたとしても、「次回もまた無理に勧められるのではないか」といった不安や不信感を抱かせてしまうことがあります。

このような行動は、患者さんとの信頼関係を損ね、最終的には治療院の利益や評判に悪影響を及ぼす可能性もあります。そのため、患者さんがサブスクのメリットを理解していても、もし迷っている様子が見受けられた場合は、無理に契約を迫るのではなく、次回も通常のプランで継続してもらえるよう配慮した対応を心掛け、温かい声かけを行うことが大切です。

接骨院・整骨院向けサブスクの相場はいくら?

お金 経営

プラン別に金額を提示しましたが、実際に治療院向けのサブスクの相場はどの程度なのでしょうか。接骨院、整骨院、鍼灸院など、さまざまな治療院が存在し、それぞれの基本料金は異なります。また、導入するサブスクプランの種類によっても料金設定は変動しますが、一般的な相場として、整体院などで提供されるサブスクの月額料金は6,000円〜10,000円程度が多いとされています。

そのため、サブスクプランを設定する際には、自院の施術費用を基準にし、適切な通院回数やその必要性を「意味付け」しながら説明することが重要です。患者さんにその価値を納得してもらうことで、プランの魅力が一層引き立ちます。さらに、治療院としての利益を確保しつつ、患者さんにとって魅力的でお得感を感じてもらえる金額を設定することが求められます。このように、価格設定にはバランスが必要で、患者さんの満足度と治療院の利益の両方を考慮することが鍵となります。

サブスク導入で安定した収益を確保しよう!

本記事では、治療院向けにサブスクを導入するための成功の秘訣や、サブスクプランの種類、メリット・デメリットについて詳しく解説しました。

サブスクを導入することで、治療院は患者一人ひとりのニーズに応じたサービスを提供できるようになり、安定した収益を確保することが可能となります。

今後、治療院におけるサブスク導入はますます増えていくと予想されます。その成功のカギを握るのは、患者に対して定額の価値を継続的に実感させこと、そして治療院側が効率的で安定した運営を実現することです。

この2点をしっかりと抑えることが極めて重要です。

また、治療院の特性に合わせたプラン設計が成功の鍵となります。患者層や治療方針に応じたサブスクプランを構築し、管理運用方法とともにバランスの取れた運営を行うことが、長期的な成功を収めるための重要なステップですので実践してみてください。

監修者プロフィール

岩井 隆浩
大学卒業後、東京医療専門学校に進学。鍼灸マッサージ師、柔道整復師の国家資格を取得。整骨院や整形外科などの医療機関にて臨床現場を経験し、その後カナダ・トロントへ留学。現地治療院にて臨床を経験し、帰国後、麻布十番に治療院を開業。